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ベンチャー魂
(株)一柳アソシエイツ 代表取締役 一柳 良雄
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先行き不透明な時代となりました。20世紀の後半、
日本は驚異的な発展を遂げて経済大国に成長しましたが、今日、経済環境は激変しています。閉塞感が漂
う情況の中で、自信喪失気味です。しかし、今の時代は新しい産業がどれくらい育つかによって、日本経
済の発展は左右されるのです。まさに、ベンチャーが時代をきりひらくことが求められているのです。
今の大変革の潮流を試練ととらえるのか、チャンスととらえるのか?多くの大企業経営者は、混迷する
情況を「大変な試練の時」ととらえ、慎重に検討し守りに軸足をおきがちです。そして、対応は後手後手
なのです。他方、ベンチャーの多くは既存の構造のひびわれ(ニッチ)をみて、「今はチャンス!」とと
らえます。チャンスだと認識して挑戦するとそこには、色々なビジネスチャンスの機会が広がってきます。
要は、我々の軸足を“試練”という立場におくか、“チャンス”という立場におくかによって、将来の方
向性が決まってしまうのです。
とはいえ、ベンチャーはなかなかしんどいものです。冷静に大企業とベンチャーを比較すれば、ベンチ
ャーはとても大企業に太刀打ち出来ません。何故なら、大企業には、ベンチャーにはないヒト・モノ・カ
ネ・情報・ブランド・信用力がありますが、ベンチャーはいくら頑張っても、大企業に及びません。然る
に、何故、大企業に対抗して成功するベンチャーがあるのか?よく考えるとベンチャーは大企業に勝てる
三つの要素をもっています。それは、@「スピード」A「ハングリー精神(ガッツ)」B「失うものがあ
まり無いことでチャレンジし易いこと」です。
堀場製作所の堀場雅夫会長は、ベンチャーの振興のために頑張っておられる人であります。堀場さん曰
く、『地球は46億年前に誕生した。人類は、350万年前に生まれた。イエス・キリストは2000年前に生まれ
た。もし、仮に地球を46歳と仮定しよう。そうすると人類の年齢は2週間弱、キリストは約10分前に誕生し、
自分は20秒前に生まれたことになる。すると、堀場雅夫の残る人生はあと2〜3秒のみ。それは、“まばた
き”に等しい。瞬きで自分の人生が終わる。即ち、人間は必ず死ぬと考えたとき自分の存在は、何だった
のか?自分は何のために生きてきたのか?そう考えたとき、自分は、社会に貢献したかというような“生
きた証”を残したいと思う。私は、この地球上に存在して、あれは私がやったんだというものがあるとい
うことが、自分の人生にとっての最大の幸福だと思います。それが人生であり、同時に自分の価値観、信
念、哲学にほかならないと思います。』だから堀場さんはイキイキとベンチャー支援活動を一生懸命やっ
ておられ、輝いているのです。
政治の世界でベンチャー的に成功した政治家として田中角栄氏がいます。彼は、リーダーシップをもっ
ていました。それは、ビジョン(目標)、決断力、実行力、情熱であります。これはベンチャー起業家に
通じるものです。
ベンチャー魂は、夢(志)をもち、人間として信頼でき、社会的責任を認識し、情熱をもって、決断、
実行するものといえます。
要は、社会に貢献する“ほとばしる自己実現”にほかならないと思います。
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