株式会社 一柳アソシエイツ

一柳良雄の志         
失敗についての考え方 <前編>

「葉隠」は、「武士道といふは死ぬ事と見付けたり」ばかりが有名だが、実は、人間のあるべき姿についての有用なエピソードのつまった書物である。
エピソードの一つに、「過ち」に対する深い考察が述べられているモノがある。
ある人を、重要な役につけるかどうかで議論になったときのこと。
その人は、昔、酒である失敗をしたことがあったので、取り立てるには及ばないと意見が一致しそうになった。
そのとき、重役の一人が、こう言った。
「一度過ちをおかしたものを捨ててしまうというのでは、使う人間がいなくなってしまう。
私が見るところ、一度ひどい過ちをした者は、あとで、その過ちを強く後悔し
その後、行動に注意し、かえって役にたつ者になる」
と。
それを聞いた別の重役が
「では、その人を、あなたが保証するか」
と聞くと
「たしかに保証する」
と答えた。
その理由は
「一度失敗したがゆえに、保証する。過ちを一度もしたことのない者は危なくてとても使えない」
との事。
その言葉でその人の取り立てが決定したというもの。

からの・・・

2019.03.18

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