株式会社 一柳アソシエイツ

一柳良雄の志         
再挑戦可能な社会 前編

『葉隠』は人間のあるべき姿についての有用なエピソードのつまった書物である。
その中に、「過ち」に対する深い考察が述べられている。
ある人を、重要な役につけるかどうかで議論になったときのこと。その人は、昔、酒である失敗をしたことがあったので、取り立てるには及ばないと意見が一致しそうになった。そのとき、重役の一人が、こう言った。「一度過ちをおかしたものを捨ててしまうというのでは、使う人間がいなくなってしまう。私が見るところ、一度ひどい過ちをした者は、あとで、その過ちを強く後悔し、その後、行動に注意し、かえって役にたつ者になる」と。それを聞いた別の重役が、「では、その人を、あなたが保証するか」と聞くと、「たしかに保証する」と答えた。その理由は、「一度失敗したがゆえに、保証する。過ちを一度もしたことのない者は危なくてとても使えない」との言葉に、その人の取り立てが決定したということである。
人間の真実にふれた話である。

からの・・・

2018.11.12

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