株式会社 一柳アソシエイツ

構想エネルギー21研究会

2019.08.15 更新

一柳が代表幹事を務める構想エネルギー21研究会の第121回勉強会を開催しました

森下 哲 氏

森下 哲 氏

 2019年8月8日 当社社長一柳が代表幹事を務める構想エネルギー21研究会の第121回勉強会を開催しました。今回は環境省 地球環境審議官 森下哲様を講師にお迎えし、『脱炭素社会の実現に向けた我が国の取組』とのテーマでお話し頂きました。

 はじめに、近年各企業が認知度を高めている「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」に言及されました。SDGsとは、「このままでは世界が立ち行かない」という国際社会の強い危機感を背景に、2015年9月の国連持続可能な開発サミットで採択された国際目標で、17のゴールが設定されています。国連でも世界全体の経済、社会及び環境の三側面を密接不可分のものとして調和させる「統合的取組」が必要と強調されています。 気候変動問題の課題としての2050年二酸化炭素排出80%削減とは一種の社会改革であり、社会全体の変化を持続させていくことでしか達成出来ないので、変化を持続して高みに登るためには、環境問題と経済社会問題の同時解決を実現することが不可欠であると力説されました。

 次に、COP21(2015年)の「パリ協定」と我が国のスタンスについて話されました。ビジョンとしては、最終到達点としての「脱炭素社会」を掲げ、それを野心的に今世紀後半のできるだけ早期に実現することを目指すとともに、2050年までに80%の削減に大胆に取組みます。このビジョンの達成に向けてビジネス主導の非連続なイノベーションを通じた「環境と成長の好循環」の実現への取組みを今から迅速に実施して世界への貢献や将来に希望の持てる明るい社会を描き行動を起こすと云うのが、政策の基本的考え方です。

 更に、6月に開催されたG20大阪サミットの成果について述べられました。今回のG20の各種閣僚会合では、初めて「環境」を冠した会合が軽井沢で開催され「大阪首脳宣言」にも盛り込まれています。2050年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロにすることを目指すという「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を共有し、「G20海洋プラスチックごみ対策実施枠組」が支持され、10月にこの枠組みを進める会議が開催されます。

 質疑応答では、「環境省の提唱する地域循環共生圏についての課題や具体的施策」、「温暖化対策へのIoTやAIの活用」などについての率直な意見交換で大いに盛り上がりました。
 その後の懇談会の出席者からは、『気候変動対策について環境省のトップから産業政策や金融政策までお聞きして驚いた。今後とも大いに頑張って欲しい。』或いは『SDGsや気候変動対策を今後の企業経営の真ん中に据えて行かなければならないことを痛感した。』などの声が有りました。
2019.08.08講義風景


【講師ご略歴】
森下哲氏プロフィール写真○ 森下 哲 様
環境省 地球環境審議官
生年月日 昭和37年3月3日生
出身地 愛媛県
学歴
昭和61年 東京大学大学院工学系研究科修士課程修了
60年 国家公務員採用Ⅰ種試験(化学)合格
平成 8年 米国ミシガン大学大学院環境工学科修士課程修了
職歴
令和元年.7 環境省 地球環境審議官
平成29.7 環境省 地球環境局長
28.6 環境省 大臣官房審議官
27.7 環境省 地球環境局総務課長
26.7 環境省 総合環境政策局環境保健部環境安全課長
25.7 環境省 大臣官房参事官、水・大気環境局放射性物質汚染対策担当参事官(併任)
24.7 環境省 水・大気環境局自動車環境対策課長
22.8 環境省 大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課リサイクル推進室長
22.7 環境省 大臣官房付
20.7 大阪府 副理事
19.7 環境省 総合環境政策局環境保健部環境安全課環境リスク評価室長
17.7 環境省 総合環境政策局環境保健部企画課化学物質審査室長
16.7 環境省 環境管理局総務課調査官
昭和61.4 環境庁 長官官房秘書課