株式会社 一柳アソシエイツ

一志会
「一志会」は、閉塞感が覆われた日本社会を活力あるものにするためには
他人任せにせずに、一人一人が「公の精神」をもって積極的に
社会との関わりを持っていくことが必要、との認識のもとに、
2010年12月に発足した限定メンバーによる新しい形の
”コミュニティー”です。ここには、一柳の生き方に賛同した
主に大企業の経営者が各分野から参加されています。

2018.06.08 更新

「一志会」第46回の例会が開催されました。

 一志会は、「公の精神」のもとに積極的に社会的責任を果たそうとの想いを共有する大企業経営幹部の「コミュニティー」ですが、6月6日に第46回例会を開催しました。


籔内 佐斗司 氏

籔内 佐斗司 氏

 今回は、彫刻家で東京藝術大学大学院文化財保存学の教授である籔内佐斗司先生をゲストにお迎えして、「お坊さんも知らない仏像のおはなし そおやったんか! Eureka! 」と題した講話をいただきました。
 籔内先生は、1953年大阪で生まれ、東京藝術大学、同大学院で彫刻を学んだ後、保存修復研究室で仏像の古典技法と保存修復の研究を深められて、檜・漆・顔料などを素材とする独自の制作技法を開発し、1987年に彫刻家として独立されました。2004年からは、東京藝術大学大学院文化財保存学の教授に就任し、文化財保護の人材育成と仏像修復にも取り組んでおられます。
 先生の作品世界を代表するキャラクターの「童子」は、新羅万象に潜む命の根源を象徴し、彼らを通じて仏教的世界観やアニミズム的生命観を表現しているとされています。
 講話は、先生がデザインされた2010年の「平城遷都1300年祭」の公式キャラクター≪せんとくん≫の話から始まり、持参された童子の作品2点(「大當り童子」と「縁結び勢丸」)を示しながら、どのような環境(場面)にも変身できるのが本質と説明されて、仏像の話へと展開されました。
【大當り童子】

【大當り童子】

【縁結び勢丸】

【縁結び勢丸】

 仏教は、インドの、それまで普及していたバラモン教やヒンドゥー教、更にはゾロアスター教を取り込みながら成立・発展した経緯から、在来の宗教の神様も仏像として作られるようになり、実に多くの種類の仏像が現れました。日本には、戒律を緩和し、衆生の救済を図るという「大乗仏教」が、多くの仏像とともに中国・韓国を経て伝来しましたが、古来、アミニズム的な考えがあった日本では、これらの考え方や仏像も受け入れられて、今日まで、人々の生活の中に息づいている、と話されました。様々な仏像について特徴や役割などを解説されるとともに、歌舞伎や漫画も世界でも、その影響がみられるとして、身近な例を挙げられました。先生の軽妙にして洒脱なお話に、すっかり魅了されてしまいましたが、最後に、四苦八苦に触れられて、お互いに三毒(貪・瞋・癡)に気を付けましょう、と締めくられました。日ごろあまり知ることのない世界を垣間見る貴重なひと時となりました。
飯沼 春子 氏

飯沼 春子 氏

 続いて、籔内先生の仏像修復作業にも関わっておられる新進気鋭の日本画家・飯沼春子さん(東京藝術大学非常勤講師)が登壇され、伝統技法の「截金」を活かした作品制作について、実際の作業見本なども持参されて、お話されました。
 お二人のお話は、まさに日本文化に関わるものであり、日ごろ、ビジネスに邁進している会員には、新しい気付きにつながるものとなりました。

 

 


 交流タイムでは、初参加者の寺田政登・アートコーポレーション副社長、石井宏明・石井鐵工所常務取締役、並びに今回で会員交代となるKPMGコンサルティングの椎名茂・執行役員と後任の佐渡誠・執行役員から挨拶がありました。
寺田 政登 氏

寺田 政登 氏

石井 宏明 氏

石井 宏明 氏

椎名 茂 氏

椎名 茂 氏

佐渡 誠 氏

佐渡 誠 氏


 また、下村直樹・東日本旅客鉄道法務部長、神野吾郎・サーラコーポレーション社長、田原周夫・日本トリム取締役、外波山昇志・カルビーコンプライアンスグループリーダー、菊池伸・日本政策投資銀行取締役常務執行役員、若林常夫・阪急阪神不動産社長からも近況報告がありました。
下村 直樹 氏

下村 直樹 氏

神野 吾郎 氏

神野 吾郎 氏

田原 周夫 氏

田原 周夫 氏

外波山 昇志 氏

外波山 昇志 氏

菊池 伸 氏

菊池 伸 氏

若林 常夫 氏

若林 常夫 氏


 会場では、籔内先生の愛らしい作品を囲んでの先生との団欒など、いつものように和やかな交流で、気が付くと予定時間を迎えてしまうほどでした。
講義風景