株式会社 一柳アソシエイツ

一志会
「一志会」は、閉塞感が覆われた日本社会を活力あるものにするためには
他人任せにせずに、一人一人が「公の精神」をもって積極的に
社会との関わりを持っていくことが必要、との認識のもとに、
2010年12月に発足した限定メンバーによる新しい形の
”コミュニティー”です。ここには、一柳の生き方に賛同した
主に大企業の経営者が各分野から参加されています。

2019.06.12 更新

「一志会」第52回の例会が開催されました。

 一志会は、「公の精神」のもとに積極的に社会的責任を果たそうとの想いを共有する大企業経営幹部の「コミュニティー」ですが、6月6日に第52回例会を開催しました。


講師 岡野 光夫 氏

講師 岡野 光夫 氏

 今回は、東京女子医科大学先端生命医科学研究所名誉教授・特任教授で、アメリカ・ユタ大学細胞シート再生医療センターのセンター長・併任教授を兼務する岡野光夫氏をお迎えし、「国際ネットワークによる再生医療が先導する医療技術革新」と題した講話をいただきました。

 岡野先生は、1979年早稲田大学大学院博士課程(工学博士)を修了、東京女子医科大学医工学研究施設に入所、国内外でMedicalとTechnologyの医工連携の推進に邁進され、2001年に東京女子医科大学先端生命医科学研究所所長・教授に就任、2013年からは副学長も歴任されました。
 日本発・世界初の独創的技術「細胞シート工学」の世界的トップランナーとしてグローバルに活躍されてこられました(パリⅩⅢ大学、ユタ大学客員教授なども歴任)。再生医療の産業化に向けた取組み(細胞再生)では、国の最先端研究開発支援プログラムにも選ばれる等、先端医療研究開発の一翼を担ってきましたが、東京女子医科大学での定年を迎えたのを機に、研究開発の促進を目指してユタ大学に拠点を移し、細胞シート再生医療センター長として、日米を往来しながら、先導しておられます。一柳とは、折に触れ、再生医療の産業化の必要性や、医療のあり方について語り合う仲です。

 岡野先生は、まず、大学では理工学を学んだのに、なぜ東京女子医科大学に勤めた経緯のエピソードから話されました。そして「心臓のペースメーカーは、日本ではいくつ製造されているか」とも質問されて、工学とは一線を画してきた日本の医学の核心を説明されました。日本の医学は、『蘭学事始』に由来し、≪治せる病気の治す方法を教える≫というもので、≪治らない病気を治すことは考えない≫と喝破されました。そして、20世紀に大きく発展した医療技術は次第に限界を迎えているので、その延長線上ではない最先端医療を創出する挑戦が必要であるとの認識を示されました。岡野先生は、医学・工学・薬学など様々な分野の専門家と合力して、日本発で世界初の≪細胞シートの培養・製造≫に成功し、既に角膜、食道、心臓、歯根など7領域での細胞シート組織治療を実現しています。先生の指導を受けた医師や学者も世界にまたがり活躍を始めており、現在の≪自家移植≫から≪他家移植≫に拡大が認められれば、念願の「再生医療の産業化」が実現し、コストも下がり、多くの人たちが利用できるようになるとされ、その実現を目指している、と締めくられました。
 質疑の中でも、「できるからやるのではなく、やるからできるのだ」という姿勢を示されて、難病で苦しんでいる人たちを救いたいとの、先生の煮えたぎるような情熱に、聴講した会員は深い感銘を受けました。

柴山 良成 氏

柴山 良成 氏

 会員スピーチでは、柴山・大和リゾート社長兼スポーツクラブNAS社長から、「大和グループのホテル・リゾート及びスポーツクラブ事業の概要と展望」と題して、両社のほか、社長を兼務するダイワロイヤルホテルシティ、及びダイワロイヤルゴルフの4社について、将来像を熱く語っていただきました。

 今回、初参加した西谷・日本トリム常務取締役から自己紹介があり、続いて会員近況報告として、岡本・日本軽金属取締役専務執行役員藤村・キッコーマン飲料代表取締役社長、タン ウィン シアン・APPジャパン代表取締役会長、神野・サーラコーポレーション代表取締役社長から、それぞれ明るい話題の提供がありました。
 その後も、ゲストの岡野先生を囲む輪が続き、にぎやかに談笑が続く中で予定の時刻を迎えました。

講義風景

講義風景

西谷 由実 氏

西谷 由実 氏

岡本 泰憲 氏

岡本 泰憲 氏

藤村 公苗 氏

藤村 公苗 氏

タン ウィン シアン 氏

タン ウィン シアン 氏

神野 吾郎 氏

神野 吾郎 氏