株式会社 一柳アソシエイツ

一流塾

2017.10.23 更新

一流塾(第10期)第6回講義が行われました

第6回 2017年10月18日(水)
 第6回の一流塾は、講師に三枝 匡氏(㈱ミスミグループ本社取締役会議長)をお迎えしました。講義は、『明日を担う経営者人材の条件-日本企業の強さ再構築をめざして-』と題して、三枝氏お一人にご担当いただきました。


 序盤では、経営者に求められる「フレームワーク」について講義いただきました。この中では、強いリーダーは必ず強い「フレームワーク」を持って発信しているものであり、リーダーシップの基本であることをご紹介いただきました。概念的な内容にも関わらず、三枝氏のプロ経営者としてのご経験を交えながら具体的に分かりやすくご説明いただきました。
 「フレームワーク」に続き、世界の事業革新のメガトレンドと「『日本の経営』の歴史観」についてお話しいただきました。1960年代から現在までの日米企業の凋落・復興の変遷とその背景や原因について、単なる過去の経済状況等の説明ではなく、卓越した視点からの分析をお示しいただき、また、歴史から学ぶべき教訓と海外企業に大きな遅れを取っている日本企業の課題を、強い危機感とともに語っていただきました。そのうえで、海外の経営者に負けない経営リテラシーを身に付けていかなければ、グローバルな競争には勝ち残れないことを強い口調で塾生に伝えられました。
 講義の終盤では、「変革の死の谷に挑む」と題して、業績が悪化する状況を打開し、厳しい市場環境の中でも成長し続けるよう組織を変革するための取り組みについてお話しいただきました。冒頭で紹介されたフレームワークの概念を、具体的に経営にどのように活用するかについてご説明いただき、塾生の理解が大いに深まりました。講義の最後には、経営リテラシーである「論理」に支えられた経営を行い、そこに「情」添えることが強いリーダーの道であるとの言葉で塾生を激励されました。
 講義の後には、一柳塾長がファシリテーターとなり、三枝氏と塾生とのディスカッションが行われました。塾生からは、自社で変革を推進するための具体的なポイントや課題、三枝氏のご経験などについて、多数の質問があがりました。三枝氏からは、ご自身のお考えに加え、問題の本質を問い直しながら塾生の理解を深めるよう促され、活発なディスカッションとなりました。
 塾生からは、「自分は強いリーダーになろうとしていなかったと気づかされ、はっとした」、「フレームワークや変革の死の谷など多くのことを学んだ。プロ経営者としてのご経験に裏付けられた先生の説明がとても分かりやすく、非常に説得力があった」、「人が一番大事だと思っていたが、その前提となる「理」=経営リテラシーの低さを痛感した。この順番を間違えないようにしたい」といった声があがりました。

講師 三枝 匡 氏

講師 三枝 匡 氏

講義風景

講義風景


 


第6回放談会 三枝氏による講義とディスカッションの後には、塾生有志が塾長を囲んでの放談会が行われ、現役の官僚の方お越しいただき、日本経済に関する大所高所からのお話に塾生も熱心に聞き入り、多くの意見や質問が飛び出し、熱い議論が繰り広げられ、裃を脱いだ交流が深夜まで大いに盛り上がりました。
 なお今回塾生は、三枝氏の下記の必読書を事前学習し、事前課題レポートを提出して講義に参加しました。

『増補改訂版 V字回復の経営』 日本経済新聞出版社(2013年6月)
『ザ・会社改造 340人からグローバル1万人企業へ』日本経済新聞出版社(2016年9月)

 

【事務局長コメント】
 早いもので第10期一流塾も第6回目を迎え、後半戦に入りました。
 三枝先生の講義に皆事前課題レポートを提出して臨みましたが、期待と不安でいつもよりやや緊張して臨まれた塾生もいたように思われました。先生のプロ経営者としてのご経験に基づく、含蓄のあるお言葉と、迫力のある講義に塾生たちが圧倒され、また、ある塾生は、勉強不足を指摘され、シュンとなっていました。見守っているこちらの方がドキドキしましたが、休憩時間に発破をかけて発言を促したところ、本来の姿を取り戻し、多くの塾生から発言が出るようになりホッとしました。厳しい言葉にめげずに挙手する姿が頼もしく映りました。そして、最後のディスカッションでは、非常に活発な議論が繰り広げられ、第6回も無事に終える事が出来ました。
 放談会では、特別ゲストとして、現役の官僚の方にお越しいただきましたが、三枝先生の講義で刺激された塾生たちから、日本経済を良くするための具体的な意見や要望が飛び出すなど、塾生たちが逞しく見えました。