株式会社 一柳アソシエイツ

一流塾

2018.01.19 更新

一流塾(第10期)第8回講義が行われました

第8回 2018年1月17日(水)
 第8回の一流塾では、講師に岩田彰一郎氏(アスクル㈱ 代表取締役社長兼CEO)と大田弘子氏(政策研究大学院大学教授、内閣府規制改革推進会議議長、元経済財政政策担当大臣)を、懇親会の特別ゲストには絹谷幸二氏(日本芸術院会員、画家、文化功労者)をお迎えしました。また、懇親会には一流塾特別顧問の福川伸次氏((一財)地球産業文化研究所顧問、東洋大学理事長、元通商産業事務次官)にもご出席いただきました。


 第1部では、『アスクルのイノベーション』と題して岩田氏が講義を行いました。講義の冒頭、いま世界で起こっているデジタル革命の現状と将来の見通しを、米国や中国でのEコマース市場を例に出しながらお話しされました。高度なデジタル化が進み、産業構造を揺るがす“非連続”の時代にこそ、イノベーションが求められていることを強調されました。そのうえで、2012年に大きな決断を行い、第2世代のEコマースでNo1を目指す「LOHACO」をスタートしたこと、「LOHACO ECマーケティングラボ」を設立して、他社にビッグデータを開放してオープンイノベーションを推進(メーカーとの共創)していることなど、アスクルのチャレンジとイノベーションについてご紹介いただきました。最後には、「経営者としてすべきこと」や「経営者として大事にしていること」についても、塾生に語っていただきました。講義の中では、昨年の物流センター火災にも触れられ、リスク対応で大切にしたことや、逆境においても「意志」「大義」をもってチャレンジとイノベーションを続けるという想いを語られました。塾生からは、「事業を取り巻く環境を適切にとらえ、逆境にあっても、前向きに将来を見据えながら経営に取り組まれていることが素晴らしいと感じた」、「トップが覚悟を決めて走るしかない、というお言葉に感銘を受けた」、「チャレンジとイノベーションによって、新しいものを生み出していくこと、経営者がそれを主導して、周りを巻き込んでいくことが重要だと認識した」といった声が上がりました。
 第2部では、『日本経済の成長戦略』と題して大田氏が講義を行いました。大田氏は、「内閣府規制改革推進会議」議長として、安倍政権の政策の一翼を担われており、また、大手企業の社外取締役等も歴任されるほか、様々なメディアで専門の財政・経済政策に関する鋭い分析と明快なコメントを発するなど、幅広くご活躍されています。講義の冒頭、これまでの日本経済の推移とその背景をご紹介いただきました。そのうえで、アベノミクスで「3本の矢」という大胆な政策が実行されながら、なぜ実体経済はあまり伸びていないのかについて分かりやすくご説明いただきました。そして、これらを踏まえ、潜在成長率を上げるためには、イノベーションを起こし、企業の新陳代謝を高めることにより企業の生産性向上が不可欠であり、特にサービス業の生産性革命が成長戦略の大きなテーマになるとお話しいただきました。終盤には、日本企業の新たな強みを開花させるために、変化を恐れず、「外の目」を企業の中核部分に入れて多様性を組み込むことにより、“内なる改革”を進めることが重要であると強調されました。塾生からは、「日本経済の現状について非常に分かりやすく、そして、生産性向上という明確な課題が理解できた」、「強い意志をもって規制改革に取り組んでおられ、企業サイドの内なる改革を組み合わせれば、日本もまだまだ成長していけると勇気が湧いた」といった感想が寄せられました。

講師 岩田 彰一郎 氏

講師 岩田 彰一郎 氏

講師 大田 弘子 氏

講師 大田 弘子 氏


 


 懇親会では、福川氏による乾杯のご挨拶をいただいた後、特別ゲストの絹谷氏から『アートなさじ加減』と題して卓話を頂きました。絹谷氏は、絵には描き手の思想や考え方が表れ、そこに価値があるということをお話しいただきました。そのうえで、今は自分の感覚に基づき行動することが求められているからこそ、感性や心を磨いて、物事の全体像をとらえ、複眼的な見方で本質を見抜くことが重要であると、ご自身の作品をご紹介いただきながら、芸術家ならではの切り口でお伝え頂きました。その後の懇親会では、各テーブルで講師・ゲストと塾生との盛んな議論が続きました。
 懇親会後の塾生有志による塾長を囲む放談会では、絹谷氏にもご出席いただきました。講義では聞けなかったことや、一流の画家ならではの観察力、独創的な思考などについて、ユーモアを交えた議論と共に塾長、塾生との交流が深夜まで続きました。

特別顧問 福川 伸次 氏

特別顧問 福川 伸次 氏

特別ゲスト 絹谷 幸二 氏

特別ゲスト 絹谷 幸二 氏


 

【事務局長コメント】
 早いもので、もう第8回が終了しました。
 今回は、風邪が流行っていることもあり、マスクをした塾生もちらほら。外は冬本番の寒さでしたが、講義会場は熱気に包まれました。
 放談会には、OB生にもご参加いただきました。ご自身のころと比べておとなしい塾生が多いなあと、塾長の発言に鋭い突っ込みを繰り返すなど、先輩が率先して裃を脱いだコミュニケショーンでお手本を示していました。
 残すところあと2回となった一流塾。ここまで来ると、皆勤賞が気になってきます。第8回を終えたところで、皆勤賞候補は11名。ある塾生は、放談会も含めて皆勤だと胸を張り、それを聞いた他の塾生から、皆勤も大切だけど、何を学んでどれだけ成長したかだろ、と突っ込まれていました。実は今回で皆勤賞から脱落してしまった方が多く、塾生の皆さん、あと2回、体調管理も含め、元気に頑張ってくださいね。