株式会社 一柳アソシエイツ

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講演活動

2018.07.22 更新

日本青年会議所サマーコンファレンス2018の講師として招かれました

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 2018年7月22日(日)パシフィコ横浜 国立大ホールにおいて、公益社団法人日本青年会議所主催サマーコンファレンス2018のメインフォーラムである「価値創造フォーラム」の講師として一柳が講演致しました。サマーコンファレンスは、1993年から開催され、今年で25回目を迎えました。今回のテーマは「課題解決型リーダーから価値創造型リーダーの育成へ」として、地方創生に関する知識や仕組みを『学び』『体験し』『つながりを広げる』ことを目的として行われました。
 講演は、同じく講師として青山学院大学陸上競技部長距離ブロック監督の原 晋氏も招かれ、対談形式で行われました。
 原氏は中京大学に進学し、卒業後、陸上競技部第1期生として中国電力に進むも5年目で競技生活から引退。同社で営業マンとして能力を開花したが、そんな時、長年低迷していた青山学院大学陸上競技部監督就任の話が舞い込み、就任。苦労の末、2009年に同大学を33年ぶりの箱根駅伝出場へと導き、9年連続出場、2015年には青山学院大学史上初となる箱根駅伝総合優勝を果たし、以後4連覇という快挙も成し遂げている。
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 講演では、お互いの自己紹介を交え長年テレビ番組でキャスターを務める一柳が進行役となっての対談となりました。
一 柳:「箱根駅伝4連覇」という大きな成果を残されたが、成果を出すために重要なことは何だと考えられているか。
原 氏:学生時代から実業団選手時代の自らの経験を通し、そこで学んだものは『覚悟』の足りなさでした。『覚悟』は成果を出すためにはとても大切です。青山学院チーム全体が『覚悟』をもって取り組んだ結果が成果となっていると思います。
一 柳:私もかつて官僚として働く中、若者が希望を持てる未来、活力ある日本を作りたいとの志を抱いて官僚を辞め、一個人商店のオッサンになりました。
 役人の肩書を失い苦労し、追いつめられ行き当たったのが、人間は「根っこ」のところが大事だと。「お前の人生何のために生きてるんだ?お前の人生いつか死ぬけど、生きた証しって何だと思う?自分の人生一回しかない。どう生きたいか?自分に正直で、納得した生き方をしないとアカン。」自分に問いかけるようになりました。私は、大阪出身なんですが、高校生の時、東京大学を受けると言ったら、周囲は皆、冗談やめろといいました。ただ、父は違いました。「良雄。みんな大阪大学で充分というけれど、お前はそれで満足か?周りが良いというからそれで妥協した人生と、自分がやりたくてやって失敗はしたけれどその事に納得している人生。どっちがいいのか」と。人生はチャレンジだという事を父親は教えてくれました。その精神があって肩書が無くても、人から「また会ってほしい。」と思われる中身のある人間になろうと考えるようになりました。心が折れそうになった時も、人材を育成し、社会を良くしていこうという『覚悟』をブレずに頑張ってきた結果、事業が好転していった当時のことを思い出します。
 そして私は、「多」=多面的に「長」=目の前の損得ではなく長期で考える。「本」=本質この3つの事を頭で考えるようにしています。これはブレない自分をつくるためです。
原 氏: 本質は追及すればするほど、疲れるし、敵も出てくる。刻々と動いている時代の流れの中で、本質を変えていくことは、エネルギーがいる。そこを一回本気で向き合わないと、何年経っても変わらない。
一 柳:目の前の損得は重要な情報ですが、どんどん変わるので、そればかりに捉われるとボウフラみたいな人生になってしまう。リーダーたる者は、心の背骨が通っていて、本質がわかる者。それは日頃からの努力と自分磨きが必要ですね。
 さて、日本青年会議所は「奇跡を起こす人財」の育成に取り組んでいるが、原監督は「奇跡を起こすことができる人財」とはどのような人だと考えていますか?
原 氏:「奇跡」はたまたま起きることであって、続かない。「奇跡」を続けるためにはどうしたらよいか?私は3つキーワードがあると思っています。1.情報の先取り2.結果は準備とこだわりの掛け算3.一体感です。情報の先取りは現在流行しているものは奇跡的に流行っているのではなく、流行らせている人がいるからであって、その情報発信源をいち早くキャッチして、いち早く地方に持ち帰ることが大事だし、結果は準備をした後にどうこだわるかによって、結果が変わってくると思う。一体感は、企業50年説と言われている今、利益を出しながら2000年続いているのは、宗教活動だけなんです。同じポーズをとり、同じ目的に向かって、皆で集うこと。哲学の共有。そこから継続的な企業の発展があるのではないかと思われます
一 柳:今僕らが直面している状況は、パラダイムが急に変わってくる。IT環境もそうだし、民主化でも世界が読めなくなっている。先程言われていた一体感や、サステナビリティを原監督はどう思われていますか。
原 氏:妄想を皆で描くことが大事だと考えます。目標を立てて、半歩先の目標に向かっていく。成功したら人間は嬉しいものです。その繰り返しが大事だと考えます。
一 柳: 官僚時代に田中角榮大臣の秘書を務めました。角榮氏が大蔵大臣の時です。エリートの大蔵官僚達は、学歴も無い土建屋親父を馬鹿にしていたが、たった2か月で官僚達は角榮氏を素晴らしい人だというようになった。彼は2か月で何をやったのか?角榮氏から私が学んだことは、人間力です。
一 柳:話は変わりますが、ビジネスマンとしても監督としても結果を出されている原監督ですが、結果を出すためにPDCA(計画、実行、検証、改善)はどのように意識されていますか?
原 氏:ビジネスでは目標を掲げ、PDCAを繰り返し、挑戦の連続で成果を生み出す仕組みについて学ぶことが出来ました。監督に就任してからは、チームにおいても「計画、実行、検証、改善」のサイクルをたどっていますが、人間は失敗するもので、失敗には2つの種類があり、一つは悪意をもって失敗すること。もう一つは、一生懸命やって失敗すること。私は一生懸命やった失敗に対して再チャレンジする社会を作るべきだと思うし、失敗が許されない社会になると本音で話ができなくなる。もっと懐の深い社会になっていってほしいと思います。
一 柳:霞が関官僚もそうです。失敗は許されない。保身ばかりで守りにはいってしまっては、言われた事しかやらなくなる。10年後の日本はどうなってしまうのかと感じます。PDCAのサイクルを掲げているが、私は常々これからの先行き不透明な時代には、HDA(H=批判、D=代案、A=アクション)が不可欠だと伝えています。今、目の前にあることを批判することは大事なことですが、改革のための代案がなければただの評論家と変わらない。批判家では意味がない。批判するなら代案を出しなさいと話をしています。そしてその代案を小さくてもよいから自らアクションを起こしてみることです。これが一番大事です。
 皆さん。成功の反対は何でしょうか?失敗ではありません。それは何もしない事です。失敗したらそこから学ぶそれがHDAのサイクルです。ビジネスの原点は三方良しです。売り手、買い手、世間です。皆さんも三方良しをベースに考えてみてください。


 最後に講師二人より日本青年会議所メンバーに向けて激励の言葉をいただき、セミナーは終了しました。
原 氏:奇跡は続かないのが大前提です。情報の先取り、準備、一体感をもって永続的に発展する組織をつくってもらいたい。皆さんがルールを作る側になり、日本全体がハッピーになる社会を作ってもらいたい。
一 柳:一度かぎりの人生です。同じ生きるなら、明るく、楽しく、面白く。そして夢をもって生きてください。夢なき者は理想なし、理想なき者は計画なし、計画なき者は実行なし、実行なき者は成功なしゆえに夢なき者は成功なし。これは吉田松陰の言葉です。夢をもちつづけて頑張って下さい。
 セミナー参加者の方々からは、「メリハリのあるいいフォーラムでした。」「成功の反対は何もしないこと。
その通りだと思った。」「一度きりの人生。覚悟を決めて挑戦していきます。」などコメントを多数いただきました。
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