株式会社 一柳アソシエイツ

特別講座

2018.01.24 更新

第94回一柳アソシエイツ特別講座を開催しました。

2018年1月19日 第94回一柳アソシエイツ特別講座を開催しました。

大田 弘子 氏

大田 弘子 氏

 今回の特別講座は、政策研究大学院大学教授の大田弘子氏をお招きし、「2018年の日本経済とその課題」と題してご講演をいただきました。
 大田氏は、かつて安倍内閣・福田両内閣で経済財政政策担当大臣を務められ、その後、第2次、第3次安倍内閣で「内閣府規制改革会議」の議長代理、その後身の「内閣府規制改革推進会議」の議長を務められ、第4次安倍内閣でも、一貫してアベノミクスの核心である規制改革政策の一翼を担っています。また、大手企業の社外取締役なども歴任され、企業経営にも通暁されています。
 専門の財政・経済政策で、鋭い分析と、本質を突いた問題提起・提言を分かりやすく語られ、マスメディアの場でも幅広くご活躍されておられます。一柳とは、一緒にお酒を飲みながら勉強する仲間です。

 大田氏は、見やすい資料を基に、国際経済を踏まえながら日本経済の現状を「適温経済」(ゴルディロックス経済=景気が過熱をしておらず、不況でもない、というほどよい加減の経済)とみているが、中期的な課題は山積している、と話されました。
 今後の世界経済には、地政学的リスクやトランプ政権に代表される政策の不透明性・内向き化、更には金融環境の引き締まり、中国経済の減速などのリスクがあるので、今こそ、日本経済の中期的課題、すなわち生産性向上(イノベーションによる生産性革命)、労働市場改革、社会保障制度改革、税制改革、財政再建プログラムへの本格的な取り組みが必要であることを強調されました。
 長年、規制改革推進の中心的役割を担ってこられただけに、規制改革は既得権勢力の壁が高く、まともに議論することもままならないことが多く、いかに難しいか、ということを、事例を挙げながら説明されました。しかし、この厚く高い壁を乗り越えなければ、10年後、20年後の日本はダメになってしまうので、マスコミの奮起を期待するものの、何よりも多くの一般の人たちが声を大にして発言していくことが重要である、と熱っぽく語られました。

 質疑応答では、次々と手が上がりましたが、一つ一つ丁寧に率直なご意見を披歴されました。聴講者から「日本経済をどう見るべきか、課題は何かを、よく理解でき、腑に落ちた」「忌憚のない見解に、問題の本質を知ることができた。」などの言葉をいただき、好評な特別講座となりました。
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