構想エネルギー21研究会エネルギー産業構造の変革期が訪れようとしています

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当社社長一柳が代表を務める構想エネルギー21研究会の施設見学会を実施しました

2022.10.18 更新

 当社社長一柳が代表幹事を務める構想エネルギー21研究会は、10月14日に「鹿児島市南部清掃工場」と「日本ガスアグリのLNG冷熱を利用した完全人工光型植物工場」の見学会を実施しました。当研究会の見学会は2003年から開始して今回で18回目となります。

南部清掃工場の説明風景

 はじめに、鹿児島市南部清掃工場の技術係鶴田主査並びに運営管理を担当するグリーンパーク鹿児島の徳満事務長から、説明を受けました。今回の設備の特徴は、最新設備の導入によりごみの安定的かつ適正な処理と、エネルギー源としての廃棄物の有効利用を更に推進するものであります。焼却排熱を利用した発電及び生ごみ等から発生したバイオガスの有効利用を行い、資源循環型社会、脱炭素社会の推進に寄与する施設です。

バイオガス施設の説明風景

ごみ処理能力は、ごみ焼却施設220t/日とバイオガス施設60t/日であります。ごみの焼却で発生した熱エネルギーをボイラーで蒸気として回収し、蒸気タービンにて回収熱量を最大化した高効率発電を行い、発電した電力で施設の使用電力を賄い、余剰電力は電気事業者へ売却します。更にメタン発酵によりごみを原料としたバイオガスを発生させ、バイオガス精製設備でメタンガスを回収し、都市ガス事業者へ売却します。

 参加者の方々から、「全国の多くの自治体では、ごみ処理問題では大変苦労しています。広域連携にて今回のような設備が1つでも多く整備され、是非とも・エネルギーの地産地消・脱炭素社会の実現・資源循環型社会・ゼロカーボンシティの実現などを目指して欲しい。」などの声を聞きました。

植物工場を背景にして

 次に、近隣にて日本ガスアグリ株式会社が2017年に設置した「LNG冷熱を利用した完全人工型植物工場」の見学をしました。同社の瀬戸口社長、宮本取締役、鮫島様から色々説明を頂きました。植物工場事業へ参入した理由は以下の3点です。・ガス自由化を見据えた冷熱を利用した新たな事業分野への進出、・高齢化した農業従事者の生産加工業への参入余地としての鹿児島県産業育成、・同県ではレタス生産が少なく地元の農業への影響が少ない地産地消の野菜需要の高まり、などです。取れたてのレタスを全員で賞味しましたが、シャキシャキとした食感と共に味も良く大変好評で何も調味料を付けずにあっという間になくなりました。
 

その晩の見学会参加者による懇親会では、昼間の堅い技術関係の議論ばかりでなく、ユーモアなども織り交ぜた会話で大いに盛り上がり、改めて親交を深める良い機会となりました。今回の見学会では、地元出身の当研究会の上原監事並びに父君からのお心尽くしのおもてなしを沢山頂戴しました。宿泊した城山観光の東社長様からも様々なご配慮を頂きました。

 翌日の15日に、市内の「仙厳園」では、薩摩藩主島津家の別邸や大名庭園と共に世界文化遺産の「明治日本の産業革命遺産」の数々を見学でき、江戸後期から明治期の島津藩の実力の大きさを再確認しました。
 今回の見学会で大変お世話になりました鹿児島市や日本ガス並びに城山観光の皆様に改めて御礼申し上げます。

仙厳園にて

 

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