一志会 2010年10月に発足した限定メンバーによる
新しい形のコミュニティ

「一志会」第56回の例会が開催されました。

2020.02.29 更新

一志会は、「公の精神」のもとに積極的に社会的責任を果たそうとの想いを共有する大企業経営幹部の「コミュニティー」ですが、2月25日に第56回例会を開催しました。


講師 朝比奈 一郎 氏

 今回は、ゲストとして朝比奈一郎氏(青山社中株式会社代表取締役筆頭代表CEO)をお迎えして、「日本の活性化に向けての私の歩み~「プロジェクトK」、「青山社中」などの取り組みとリーダーシップ論~」と題したご講話をいただきました。

 朝比奈氏は、1973年生まれ。東京大学法学部卒業、経済産業省入省。ハーバ―ド大学行政大学院卒。経済産業省では、エネルギー政策、インフラ輸出政策、特殊法人・行政改革に携わりましたが、留学、及び行政を通じて「変革、それを実現するリーダーシップの重要性」を痛感されました。そこで、各省庁の同年代の若手官僚たちと「プロジェクトK(新しい霞が関を創る若手の会)」を結成して初代代表を務め、そこでの議論を踏まえて『霞ヶ関改革・プロジェクトK』を上梓(2005年東洋経済新報社)し、社会的に大きな話題となりました。

 

その後、役所の外からの改革を目指して、経済産業省を退官、2010年に37歳で≪「世界に誇れ、世界で戦える日本」のための人材・政策・組織を創る≫ことを目指して青山社中株式会社を設立(ちなみに社名は坂本竜馬の「亀山社中」に由来)、筆頭代表に就任し、以後、教育・リーダー育成(人づくり)、政策支援・シンクタンク(政策づくり)、地域活性化などのコンサル(組織づくり)事業に邁進していますが、若手官僚はじめ志の高い若い人たちからの信望が厚く、いつも人の輪であふれています。一柳とは役所の後輩で国の将来を想うことで共鳴しており、一柳のテレビにも度々出演していただいています。(著書としては、他に『やりすぎる力』(2013年ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがあります。)

 講話は、ごく平凡な学生時代を過ごした朝比奈氏が、経済産業省、及びハーバード大学行政大学院での経験から、社会を変革するリーダーの必要性に目覚め、そしてリーダーとは何か、を問い詰めて、≪リーダーとは「指導力」ではなく「始動力」だ≫との信念に行き着くまでの
霞が関改革への取り組み、そして青山社中での「リーダー塾」、「公共政策学校」の開講、基礎自治体(市町村)からの「逆維新」サポートなど、多岐にたる活動状況を、豊富な映像などで説明されました。聴講した会員からは、そのエネルギーの凄さに圧倒されるとともに、質疑を通じてさらに大きな刺激をうけたとの感想を多くいただきました。

その後、初参加者である株式会社東横イン代表取締役社長の黒田麻衣子氏からご挨拶があり、続いて、会員スピーチとして、アートコーポレーションの寺田代表取締役社長から、「企業DNA~アートイズム~」というタイトルで、「CS(顧客満足)=ES(従業員満足)」となるような様々な工夫を凝らして経営しているお話をいただきました。
 
 さらに、会員の吉村・丸一鋼管代表取締役社長、山田・あずさ監査法人専務理事、古川・TMAC代表取締役社長、池口・ミスミグループ本社取締役副社長、加藤・セガサミーホールディングス執行役員、坂本・SMBC日興証券常務執行役員、山田・サンフロンティア不動産常務取締役から、それぞれ近況報告がありました。
 
 前後の交流タイムでも、いつものように和気藹々とした談笑が続き、瞬く間に予定の時刻を迎えました。

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