一志会 2010年10月に発足した限定メンバーによる
新しい形のコミュニティ

「一志会」第75回の例会が開催されました。

2023.06.12 更新

【平原 依文氏】

 一志会は、「公の精神」のもとに積極的に社会的責任を果たそうとの想いを共有する大企業経営幹部の「コミュニティー」です。6月7日(水)に、第75回例会を開催しました。
 ゲストとして、平原 依文氏(HI合同会社 代表)をお迎えし、「教育の力で切り拓く境界線が溶けた世界」と題したご講話をいただきました。平原氏は、一柳のテレビ番組で対談して以来、意気投合して意見交換する間柄です。

 平原氏は、冒頭、参加者の数名の方に「皆さんの夢はなんですか?」と問い掛けた上で、自己紹介を始めます。自分の声を失った幼少期、小学校2年での中国人転校生との出会い、自分も変わろうとして留学した中国で直面した溶けきれない歴史の境界線、そして歴史を色々な視点から視ることが大切と説く恩師との出会い、次なる留学先カナダでの「高校を卒業したら、あなたは何をしますか?」との問い。こうした沢山の人との出会いと支えから、高校生の時に、「世界中の境界線を溶かす」、「「自分軸」を育む教育を作りたい」という自分自身の夢を見つけ出し、現在も変わらず持ち続けています、とお話いただきました。
 そして、3.11と父の病、ヒッチハイクで出会った女性の言葉を機に、日本へ戻り、大学へ入学します。父の余命宣告から「医療の境界線を溶かしたい」とジョンソン&ジョンソンへ就職、スタートアップ企業への転職、青年版ダボス会議への参加など、様々な経験を経て学んだこととして、「リーダーシップとはオーナーシップを持つこと」、「当たり前は存在しない」、「何事も「なぜ?」から問う」、「失敗は成長痛」と述べられました。
 自ら起業したHI合同会社では、「障がいの境界線を溶かす(東京ベルディとの協業)」、「喫煙者と非喫煙者の境界線を溶かす(JTとの協業)」、「地域と企業の境界線を溶かす(JTBとの協業)」、「サッカークラブの境界線を溶かす(川崎フロンターレ)」などの取組みを紹介されました。

 最後に、ここまで来られた私のモチベーションは「あなたの笑顔がパパとママのすべて」という両親の言葉であると話され、もう一度、「皆さんの夢はなんですか?」と問い掛けをされて、ご講話を締めくくりました。

【会場全体の様子】

 参加者からは、「境界線がなくなったら多様性がなくなる、アイデンティティとのバランスはどうなのか」との質問があり、平原氏は、「境界線をなくす(作った人を否定する)のではなく、相手を尊重して、対話により溶かすのです」と、回答され、また日本の教育についての質問では、「自己肯定感を上げるための「軸」教育と、先生が先生をできるための環境づくりが重要」と丁寧に回答され、参加者はぐっと聞き入っていました。

 その後、会員企業の人事異動に伴う奥・セブン&アイ・ホールディングス執行役員総務法務本部長、久保・パラマウントベッド執行役員営業本部副本部長兼東京支店長と前任の坂本常務取締役、新会員の中井・中井エンジニアリング代表取締役社長からそれぞれ挨拶がありました。
 さらに、生田・ミクニ代表取締役社長CEO兼COO、福井・トヨタモビリティサービス取締役専務執行役員、藤田・品川リフラクトリーズ執行役員東アジア部長、馬場・住友ファーマ取締役常務執行役員、堆・TAKARA&COMPANY代表取締役社長、土本・平和不動産代表取締役社長、野村・興和取締役常務執行役員、赤木・JFEスチール常務執行役員から近況報告をいただきました。

 今回も、交流時間では、ゲストを囲んでの意見交換や、会員間の懇談の輪がいくつもできました。にぎやかに談笑が続く中で予定の時刻を迎え、次回例会での再会を約して、閉会となりました。

*経歴
 平原氏は、小学2年生から単身で中国、カナダ、メキシコ、スペインに留学。東日本大震災をきっかけに帰国し、早稲田大学国際教養学部に入学。新卒でジョンソン・エンド・ジョンソンに入社し、デジタルマーケティングを担当。その後、組織開発コンサルへ転職し、CMOとしてマーケティングを牽引しながら、広報とブランドコンサルティングを推進。「地球を一つの学校にする」をミッションに掲げるWORLD ROADを設立し、世界中の人々がお互いから学び合える教育事業を立ち上げる。2022年には自身の夢である「社会の境界線を溶かす」を実現するために、HI合同会社を設立。SDGs x 教育を軸に、国内外の企業や、個人に対して、一人ひとりが自分の軸を通じて輝ける、持続可能な社会のあり方やビジネスモデルを追求する。青年版ダボス会議 One Young World日本代表。Forbes JAPAN 2021年度「今年の顔 100人」に選出。

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