2025.06.13 更新

第3回　2025年6月12日（木）

　第3回の一流塾では、講師に小林弘明氏（㈱パロマ 代表取締役社長、一流塾第2期生）と岩田彰一郎氏（㈱フォース・マーケティングアンドマネージメント 代表取締役CEO、元アスクル㈱ 代表取締役社長兼CEO）を、懇親会の特別ゲストには齋藤健氏（衆議院議員、元経済産業大臣、元法務大臣、元農林水産大臣）をお迎えしました。また、懇親会には一流塾特別顧問の斉藤惇氏（㈱KKRジャパン会長、前日本プロ野球コミッショナー、元㈱日本取引所グループ取締役兼代表執行役グループCEO）、一流塾顧問の八木洋介氏（㈱people first 代表取締役）、一流塾顧問の白石真澄氏（関西大学名誉教授）にご出席頂きました。また、講師の小林氏、岩田氏も講義から引き続きご出席頂きました。さらに、一流塾志会からは、理事（会計幹事）の髙瀬雄一郎氏（ファイナンシャル・バリュー＆アドバイザーズ㈱ 代表取締役、一流塾第5期）にご出席頂きました。

 　第1部では、冒頭に『社会の中のパロマ～失敗からの学び～』と題して小林氏が講義を行いました。社長就任直後に起きた製品事故について、消費者による機器の誤使用を消費者の問題とせずに会社側の問題として捉え、自社の失敗として徹底的に検証を行い、製品事故の情報収集体制や分析管理体制、絶えず第三者の目が入る体制の構築等の対策を講じてきたことを、実体験をもとに生々しくお話されました。そして、失敗を学びとして捉え、失敗に誠実に向き合い、その後も過去の失敗が風化しないことを防ぐことで、その後に成功のチャンスが生まれるとお話しされました。塾生からは「開かれた会社に向けて、トップの強い意志のもと、組織を変え、当事者意識を持った意思決定や思考を貫かれる転換をされたお話しは、大変感銘を受けました。」といった感想が寄せられました。

 　第２部では、『新しい経営哲学～歴史の転換点にどう立ち向かうか～』と題して岩田氏が講義を行いました。講義では、アスクルの社長時代に起きた様々な出来事を振り返りながら、勝てる構造、テクノロジーによる衝撃、社会益の創造と持続可能な成長、成長を支える理念とガバナンスについて、分かりやすくご説明くださいました。そして最後に、ご自身が経営者として大切にされてきた使命や考え方についてお話しされました。塾生からは、「ビジネスモデル、会社の論理、そしてお客さま志向という三つの視点から、勝てる構造を築くことの重要性を改めて実感しました。忠誠を誓う相手は、社内や業界ではなく、常にお客さまであるという原点を忘れずにいたいと思います。」などの感想が寄せられました。

　懇親会では一柳塾長による開会の挨拶ならびに一流塾特別顧問の斉藤氏の乾杯の後、特別ゲストの齋藤健氏から『転機にある政治・経済』と題して卓話を頂戴いたしました。齋藤氏より、トランプ政権の関税問題や、令和のコメ不足問題など、最近の時事問題について、経済産業大臣、農林水産大臣のご経験をもとに、オフレコの話も含めて鋭くご見解を述べられました。塾生からは「関税交渉のお話等、メディアを見ているだけではわからない実情を伺わせて頂けました。」などの感想が寄せられました。

　卓話に続き、懇親会からご参加頂きました特別顧問の斉藤氏、顧問の八木氏、白石氏、一流塾志会 理事（会計幹事）の髙瀬氏よりそれぞれお言葉を頂きました。

　塾生からは「斉藤先生が語られた国債に関する危機感には強く考えさせられ、また八木先生の『知らないことに立ち向かう』『違和感をそのままにしない』というお言葉には、深く共感し、大いに励まされました。」、「白石先生の話を伺って、女性の活躍が必要な中、働き安い環境づくりのために何が必要なのか、改めて考えさせられる機会となりました。」など沢山の意見があがりました。

　その後は各班に先生が分かれ、塾生と懇親を行って頂きました。塾生も先生方の貴重なお話を聞こうと身を乗り出して沢山の質問をしながら交流されました。

　懇親会後、少人数で開催した塾生有志による塾長を囲む放談会では、特別なゲストをお迎えして、塾長・ゲスト・塾生の裃を脱いだ交流がタイムリミットまで続き、親睦を深めました。

【事務局長コメント】第１8期の一流塾も第３回目となり、塾生も臆することなく、積極的に講師陣に質問したり、同期とリラックスして交流を楽しもうとする姿勢がみられるようになってきました。今回の講師は一流塾卒塾生という事もあり、突っ込んだ質問に講師もタジタジで大変盛り上がりました。次回は、いよいよ合宿研修！真面目な勉強の後は、深夜まで先生と盛り上がりましょう。