2020.08.29 更新

特別勉強会①　2020年8月25日（火）

今回の一流塾は、コロナの影響で実施できなかった補講として特別勉強会①を行いました。講師に岡野 光夫氏（東京女子医科大学　先端生命医科学センター センター長・特任教授兼 ユタ大学 細胞シート再生医療センター センター長・教授）を、特別懇親会のゲストには、一流塾第1期生 中西 竜雄氏（中西金属工業㈱　代表取締役社長）と、第2期生 河原 浩介氏（CLINKS株式会社　代表取締役社長）、第9期生 山本 ひとみ氏（全日本空輸株式会社　取締役常務執行役員）をお迎えしました。

第１部では、『細胞シート再生医療の現状と未来～前例主義とイノベーション～』と題して岡野氏が講義を行いました。講義では現在の医療はどう上手に患者を治すか、原因を見つけて治すことを学んでいる。しかし、技術が進んでいるにも係わらず、治らない病気が沢山ある。これからの医療は今治せない患者をどう治すか、また、多くの患者を一度に治すかという問題について、真剣に考えていかなければ、日本は世界で役にたたなくなってしまう。これからはダブルメジャーで二つの融合領域を作っていかないといけない。例えば、ｉＰｈｏｎｅのように電話とＰＣ、ハイブリッドカーのように電機とガソリンといった異なるテクノロジーを融合すると効果的であるが、従来まで医学の世界と工学の世界は融合することが出来ていなかったが、両者を新たなチャレンジで交じ合わせることで、「細胞シート再生医療」が生みだされた、というお話を頂戴いたしました。そして、テクノロジーを医療に持ち込むときは必ず規制があるが、日本は規制をやりすぎてインセンティブが働かなくなってしまっている。1から１０にすることは簡単だが、０から1を作り出す作業がとても重要で、チャレンジしていかなくてはいけないと締めくくられました。塾生からは、「有用な技術があるのに法律が技術に追い付かず、更なる技術進歩が妨げられていることがとても残念」、「今あることを維持するために動くのか、未来を変える為に動くのか、今は救えないとされる患者の為に動くという考えの下で、それを実践し続けている姿に感銘しました。自分自身も更に将来をみて仕組みを変えていきます」といった感想が寄せられました。

第２部の特別懇親会では、ゲストの山本氏の乾杯の後、一流塾の塾生の3つのタイプ「後継者」「起業家」「大企業幹部」それぞれの代表ＯＢ生が第13期生に向けて卓話を行いました。後継者ＯＢ代表の中西氏からは、社長継承時の時の状況から就任後の取り組みとして労働時間の改善などの働き方改革などをお話しいただきました。次に起業家ＯＢ代表の河原氏からは、起業に至るまでの道のりと成功に至るまでのお話をユーモア溢れる語り口でお話しくださり、最後に大企業ＯＢ代表の山本氏からは、大企業の中の女性活躍推進の目標やそれに向けての取り組みについて分かりやすくお話しくださいました。

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その後、塾長が進行役となりＯＢ生3名とのパネルディスカッションが行われました。塾長から一流塾で学んだことや現役塾生時のエピソードなどを聞かれたＯＢ生達は一流塾での思い出などを語ってくださり、塾長との息の合った掛け合いに会場は大いに盛り上がりました。現役塾生からは「卒塾生の話が聞けて有意義でした。広い分野のＯＢ生の方々にあえて勉強になりました」や「塾長を交えてのパネルディスカッションの試みが新鮮でとても良かった」「３つのタイプの代表の方それぞれが魅力的な方々で、すぐに活かせるようなキーワードがポンポン飛び出していたので、沢山メモして、お土産が沢山出来ました」といった声が上がりました。

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【事務局長コメント】 今回は、第13期の特別勉強会①でした！今年はコロナの影響で本来の一流塾の魅力の一つ講師の先生方との交流が中々取れずに塾長も事務局も心苦しく思っていましたので、今回は、超一流の研究者岡野先生と、OB生のご協力のもと実現したスペシャルな企画です！ 普段中々聞けない再生医療のお話と、OB生と塾長のパネルディスカッションが、とても塾生には新鮮で、ここだけの話？も沢山飛び出し、楽しいひと時となりました。 また、8期の竹田設計工業株式会社 代表取締役社長 竹田大吾さんよりマスク、11期 関包スチール株式会社 取締役専務の谷本隆行さんより、一流塾講師用演台にアクリル板をそれぞれ寄贈いただきました。卒塾しても、一流塾、塾長を気にかけてくださる事に心より感謝申し上げます。 皆様の塾愛に包まれながら9月からの後半も頑張っていきます！