一流塾

  1. 一流塾
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  4. 概要・特徴・成果
  5. 年間プログラム
  6. 講師陣
  7. 開催レポート
  8. 一流塾のOB生の特徴

一流塾(第13期)第5回が行われました

2020.09.17 更新

第5回 2020年9月15日(火)

第5回の一流塾では、講師に大田弘子氏(政策研究大学院大学 特別教授、元内閣府規制改革推進会議議長、元経済財政政策担当大臣)と大山健太郎氏(アイリスグループ会長)を、懇親会の特別ゲストには野田聖子氏(衆議院議員、自由民主党幹事長代行、元党・政治制度改革実行本部長、元衆議院予算委員長、元郵政大臣、元消費者行政推進担当・宇宙開発担当大臣、元総務大臣・女性活躍担当大臣、元自由民主党総務会長)をお迎えしました。また、懇親会には一流塾特別顧問の福川伸次氏((一財)地球産業文化研究所顧問、東洋大学総長、元通商産業事務次官)同じく一流塾特別顧問の斉藤惇氏((一社)日本野球機構会長 日本プロフェッショナル野球組織コミッショナー、㈱KKRジャパン KKR Global Instituteシニアフェロー、前㈱日本取引所グループ取締役兼代表執行役グループCEO)にもご出席いただきました。

【講師 大田氏】

第1部では、『日本経済の成長戦略』と題して大田氏が講義を行いました。講義の冒頭において、コロナ禍に直面した日本経済の弱みを取り上げ、衰退企業の特徴と成長企業の特徴を分かりやすくお話くださいました。また、日本の変わりにくい規制・制度を、タクシーの貨物運送やオンライン医療、デジタル教科書など生活に直結した事例でわかりやすくご説明くださり、縦割りの規制構造や供給側の現状維持のため、消費者の声が反映されにくい現状をお話頂きました。加えて「日本の最大課題はデジタル化の遅れであり、日本の成長戦略としては、デジタル化と規制改革を行い、社会全体のデジタルトランスフォーメーションを今後3年間で進めなくてはいけない」とお話され、そのために日本企業が苦手とする破壊的イノベーションを起こすことで新陳代謝を高め、生産性の向上を図ることが不可欠である点や、そのためのイノベーション拠点である「出島」設置の必要性を説明され、「組織のリーダーは、知の深化と探索の両利きの経営を行って初めて長期の成功がもたらされるものである」とお話しいただきました。塾生からは、「日本の成長を阻害する規制についてわかりやすい事例で説明して頂き、大変勉強になりました。」「『堕ちていく行く企業』のミドルの姿勢に自己を重ね合わせて危機感を強めた」といった声が上がりました。

【講師 大山氏】
【塾長と講師の先生方 】

第2部では、『ユーザーイン経営』と題して大山氏が講義を行いました。冒頭、オイルショックの経験から「永遠に継続すること」「倒産しない経営」を企業理念とし、マーケットインを経て、生活者目線のユーザーイン経営へ常に視点を変えて業態を転換してきた過程をご説明頂きました。そして「どんな環境に対しても利益の出せる経営を目指す」という経営方針のもと、「レッドオーシャンからブルーオーシャンへ」「チャンスロス優先の経営」「『選択と集中』+『選択と分散』」など、いかなる時代でも利益が出せる仕組みについて分かりやすくご説明いただき、最後は「今回の新型コロナウィルスは経済危機とは別次元のもの、このようなピンチはビックチャンスであり、その結果、今回売上げは5000億から7000億へ大幅に増えた。」と締めくくられました。塾生からは「ユーザーイン経営のための「選択と分散」の話は新鮮でした。」「常にアンテナを立てブルーオーシャンを探して、生活者視点で新しい商品やサービスを展開していくユーザーイン経営の発想はユニークでもあり、経営のフレキシビリティを持ちながら常に利益を出し続ける秘訣だと思いました。」といった声が上がりました。

【福川氏による乾杯】

懇親会では、一柳塾長による開会の挨拶ならびに、福川氏による乾杯の後、特別ゲストの野田聖子氏から『みらいを、つかめ』と題して卓話を頂きました。野田氏は、登壇直前に自民党幹事長代行に任命され、就任早々、塾生の為にお話をしてくださいました。日本最大の国難として、人口減少、少子化への危機感をお話しくださり、20代30代の女性は少子化対策に極めて大切である、この国を支えていく大変貴重な存在である、ということをお話しくださいました。塾生からは、「子供たちに少しでも豊かな日本を残すために働いており、そうであれば国の宝である20代、30代の女性が安心して子育てできる世の中をつくることが必要だと気付きました」などの声が上がりました。

卓話の後、今回懇親会からご参加頂きました特別顧問の斉藤先生と福川先生の両先生よりお言葉を頂戴しました。斉藤先生からは、今の日本に対する想いとして、アメリカ大統領選と日本の近代史の二つを例に挙げ、新聞や評論だけをみていると空論になっている、日本の真実をしっかり知り、日本が今どこにあるのかを考え続けて欲しいと、塾生を鼓舞されました。

次に福川先生から、ご自身がかつて駐在されたオランダ時代と、遣唐使が修行された五台山に登られた際の2つのエピソードをお話しくださり、「皆さんはどう思われますか?」と塾生に問いかけられ、「政治も経済もどうしたらいいのかと考えていってほしい」と、お話しされました。その後は塾長と特別顧問の両先生とのディスカッションと質問タイムがあり、会場は大いに盛り上がりました。

【顧問・講師・ゲストの先生方と塾長】
【ディスカッションタイム】

【事務局長コメント】 第13期も折り返しの第5回を開催しました。 今回も、スクール形式での開催でしたが、北海道や、奈良、和歌山など沢山の地域から講義を受けようと、 な、なんと、44名中42名が会場での参加となりました。 塾長も、ご登壇の先生方に、「見てください!コロナの中でも、こんなにやる気のある塾生が来ています!」と誇らしげでした。 先生方もなんとか、この学ぶ意欲のある塾生に多くの事を学んでもらおうと、熱のこもった講義、卓話を沢山していただきました! 大田先生の規制改革のお話は、日本の現状とビジネスを展開する上での課題を多く挙げていただき、大山先生からは分かりやすいお言葉で、お客様目線の商売のお話を、そして自民党幹事長代行になられたばかりの衆議院議員の野田ゲストからは、これからの日本に必要な事を熱く語っていただきました。また、一流塾を常に支えてくださっている特別顧問の福川先生、斉藤先生からも豊富な知識から溢れる興味深いお話をいただき、塾生は今回も大満足のようでした。

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