一流塾

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  2. 一柳の想い
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  4. 概要・特徴・成果
  5. 年間プログラム
  6. 講師陣
  7. 開催レポート
  8. 一流塾のOB生の特徴

一流塾(第13期)第6回が行われました

2020.10.16 更新

第6回 2020年10月14日(水)

【【講師 三枝氏】

第6回の一流塾は、講師に三枝 匡氏(㈱ミスミグループ本社シニアチェアマン・第2期創業者)をお迎えしました。講義は、『明日を担う経営者人材の条件-日本企業の強さ再構築をめざして-』と題して、三枝氏お一人にご担当いただきました。 序盤では、経営者に求められる「フレームワーク」について講義いただきました。この中では、日本企業の徹底した現状認識が欠けている状況を解説していただき、リーダーにはその複雑な状況に対応するためのシンプルなフレームワークとそれに則った戦略・組織構造の構築が求められる点を解説いただきました。リーダーは闇雲に取り組むのではなく、まずフレームワークを構築し、それを事象に照らしどうなのか整理し考えていくことが求められ、このようなフレームワークの引き出しが多い人ほど成長を続けることができることを図解で分かりやすくご説明いただきました。

【一柳塾長】

続いて、「世界の事業革新のメガトレンド」と題して1960年代から始まった日米企業のシーソーゲームの構図と、その後の日本の衰退の背景や原因について解説いただき、歴史から学ぶべき教訓と海外企業に大きな遅れを取っている日本企業の課題を、強い危機感とともに語っていただきました。そのうえで、日本の経営者は経営リテラシーが未熟で、海外の経営者に負けないより強い経営リテラシーを身に付けなければ、グローバルな競争には勝ち残れないことを塾生に伝えられました。

終盤では、「変革を成し遂げる智と力」と題して、冒頭で紹介されたフレームワークをプラットフォームとして、それに戦略を結合させることで競争力を生み出すことをお示しいただきました。歴史の教訓から、組織規模よりも手に負える大きさ「Small is beautiful」の組織設計、そして強力なトップダウンによる「改革の連鎖」を追求する事で組織を骨太にすること、リーダー自ら「死の谷」を経験することで変革の原動力が生まれること、商売の基本サイクルを早く回す、 これらにより日本企業を元気にするという三枝先生が導きだされたお考えをお話いただきました。

【講義風景】

最後には、経営リテラシーである「論理」に支えられた経営を行い、そこに「情」を添えることが強いリーダーの道であるとの言葉で塾生を激励されました。三枝氏にとっても、久しぶりの対面授業であり、情熱の溢れる講義でした。 講義の後には、一柳塾長が進行役となり、三枝氏と塾生とのディスカッションが行われました。塾生からは、自社で変革を推進するための具体的なポイントや課題、三枝氏のご経験などについて、多数の質問があがりました。三枝氏からは、ご自身のお考えに加え、問題の本質を問い直しながら塾生の理解を深めるよう促され、活発なディスカッションとなりました。 塾生からは、「心身ともに引き締まる講義でした。頭脳と経験の積み重ねが格段に素晴らしく憧れの経営者として今後も勉強させていただきます。」「講義の内容が聞く側の理解を促すようにとても工夫されていたのが印象的でした。」「すべての話が論理的、且つ特に塾生に対する熱い指導に深く感動いたしました。」といった声があがりました。

なお今回塾生は、三枝氏の下記の必読書を事前学習し、事前課題レポートを提出して講義に臨みました。

【事務局長コメント】 一流塾第6回は、一流塾の名物講義の一つ三枝先生の講義でした。 塾生は、事前課題レポートに取り組んで講義に臨みました。当日は、いつもと違う空気感で皆、やや緊張気味。先生の熱のこもった講義に、はじめは圧倒されていた塾生でしたが、それでも何とか三枝先生の講義に喰らいつこうという姿勢が事務局まで伝わってきました。 ディスカッションタイムでは、沢山の手が挙がり、講義終了後も「もっと質問したかった!!」「怖いと思っていたけれど、とても温かい先生だった。」「笑顔が可愛かった。」など、物怖じしない13期生って さすがです。

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