一流塾

  1. 一流塾
  2. 一柳の想い
  3. 開塾にあたって
  4. 概要・特徴・成果
  5. 年間プログラム
  6. 講師陣
  7. 開催レポート
  8. 一流塾のOB生の特徴

一流塾(第13期)第7回が行われました

2020.11.17 更新

第7回 2020年11月12日(木)

【講師 中村氏】

第7回の一流塾では、講師に中村 邦晴氏(住友商事㈱ 取締役会長)と、第1期OB生でもある神野吾郎氏(㈱サーラコーポレーション代表取締役社長兼グループ代表・CEO、豊橋商工会議所会頭)を、懇親会の特別ゲストには室瀬和美氏(漆芸家、重要無形文化財「蒔絵」保持者(人間国宝))また、懇親会には一流塾特別顧問の福川伸次氏((一財)地球産業文化研究所顧問、東洋大学総長、元通商産業事務次官)と同じく特別顧問の斉藤惇氏((一社)日本野球機構会長 日本プロフェッショナル野球組織コミッショナー、㈱KKRジャパンKKR Global Instituteシニアフェロー、前㈱日本取引所グループ 取締役兼代表執行役グループCEO)にもご出席頂きました。

第1部では、『変化するグローバル化の下でのサステナブルな経営とは』と題して中村氏が講義を行いました。講義の冒頭、コロナで世界が変化したのではなく、元々世界が抱えていた課題・問題が、コロナ禍により現実味を帯びてきたに過ぎず、そもそも「変化」とは技術の進化に伴い人々の基準(=ものさし)が変化しているもの、とお話しされました。この「変化」に経営者は自己分析し、順応した方針を決定することが重要で、そのような経営者を育成していくことがとても重要であると説かれ、自身の経営哲学として良い仕事には「夢」が必要で、事業活動を通じて全てのステークホルダーを「幸せに」に出来る会社のために「人づくり、仕事づくり、夢づくり」を目指してやってこられたお話を語っていただきました。塾生からは、「失敗談をおりまぜ話してくださったことで、理解が進みました。」「人づくり、仕事づくり、夢づくり。この夢を共有することが全社一丸になれる秘訣だと感じました」といった感想が寄せられました。

【講師 神野氏】

第2部では、『地方活性化を目指す経営』と題して神野氏が講義を行いました。講義の冒頭、三河の三代にわたる実業家の家系で生まれ育ち、サーラグループに戻られてからの経営の見直しを行ったエピソードなどをお話いただきました。また、地方会社としての成功の鍵として継続的な新しい顧客との関係やビジネスパートナーの発見、地域との連携関係などを挙げ、地域価値向上のために様々なステークホルダーとエコシステムを構築し進めている数々のプロジェクトの事例をご紹介いただきました。そして「ビジネスリーダーに大切なのは発想力」であると述べられ、「10年20年の仕事を考えた時に何をしていったら良いのかを常に考えながら行動していくことが大切だ」と述べられました。最後には「小さな夢を持つな、大きな夢を持て」との言葉とともに、「これからのビジネスにおいても実行しながら発見し、どんな場面でもベストを尽くしていくことが大事である」と塾生にアドバイスをおくられました。「このビジネスモデルが他のエリアでも展開可能なのか気になります。」「経営者の考え方ひとつで厳しい環境でも成功は必ず出来ると思いました。」といった声があがりました。

【特別ゲスト 室瀬氏】
【福川氏による乾杯】

懇親会では、一柳塾長による開会の挨拶ならびに福川氏による乾杯の後、特別ゲストの室瀬氏から『日本文化と経済』と題して卓話を頂きました。まず、室瀬氏が作品を完成させるまでの繊細な実際の工程を動画で見せていただいた後、海外では古くは「漆」は「japan」と称され賞賛されてきたが、日本では欧化主義のあおりを受け「ラッカー」と呼ばれ、その文化的存在感が薄れてしまった事や、飯椀や茶碗を使い分ける意味は、「美味しく食事をいただくための日本の文化」と、分かり易く語られました。伝統を受け継ぐ人間国宝の室瀬氏から語られた、普段触れることが少ない漆の文化のお話に塾生はとても刺激を受けたようでした。塾生からは「文化とは手間がかかり、難しい面倒くさいことである。便利・簡単なことは文化を消していしまう。という訴えに心打たれました」「漆が心と体をあたためてくれるという話は感動的でした」などの声が上がりました。

その後、懇親会からご参加の福川氏からは、アメリカ大統領選挙後の世界情勢についてお話しいただくとともに、同じく懇親会からご参加の斉藤氏からは、日本プロ野球のコロナ対策の苦労話など、ここでしか聞けないお話をいただきました。その後、一柳塾長がファシリテーターとなり、福川氏と斉藤氏の他、講義からご出席いただいている中村氏、神野氏と懇親会特別ゲストの室瀬氏も加わり、ディスカッションタイムを開催いたしました。一柳塾長からの「アメリカ大統領選後の中国やヨーロッパ、その中の狭間で日本は経営上の問題として対応すべきことは何か」との問いに対する各先生のお話に塾生も大変興味深く聞き入っていました。

【事務局長コメント】 第13期一流塾も第7回目となり、感染対策をとった広い会場での講義もなんとなく慣れてきた感じです。 先生方も、懇親がなかなかできない塾生の為に、講義から懇親会までご参加いただき、特別顧問の先生お二人も駆けつけてくださり、大変豪華な懇親会になりました。先生方の一流のお心遣いに塾生たちも感激し、非常に積極的な姿勢が見られました。 懇親会後のお楽しみの放談会も今年は1度も開催出来ていないので、懇親会終了後も名残惜しそうに塾生たちは会場で談笑しています。特別勉強会、忘年会をいれるとあと5回。同期の輪を広げていただけるように 事務局もがんばります。

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