一流塾

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一流塾(第13期)第10回卒塾式が行われました。

2021.03.15 更新

第10回 2021年3月10日(水)

【講師 斉藤氏】

2020年4月開講の第13期一流塾は、この第10回が最終回です。第1部の講義では、斉藤惇氏(一流塾特別顧問、(一社)日本野球機構会長 日本プロフェッショナル野球組織コミッショナー、㈱KKRジャパン KKR Global Instituteシニアフェロー、前㈱日本取引所グループ取締役兼代表執行役グループCEO)を『経営環境の変化』と題して、斉藤氏が講義を行いました。コロナ後の経営課題を環境問題、格差問題、経済ビジネス環境など世界と比較しながら日本が置かれている状況を分かりやすくご説明いただきました。塾生からは「日本の格差がこれほどまでにあるのは認識していませんでした。色々なところに知見があり、やはりホンモノは違うなと思った。」「常に勉強を続ける意義を再確認した」といった声が上がりました。

講義後には、第13期一流塾の卒塾式が開催され、一柳塾長、一流塾特別顧問の福川伸次氏((一財)地球産業文化研究所 顧問、東洋大学総長、元通商産業事務次官)、第一講義から引き続きご参加いただいた一流塾特別顧問 斉藤惇氏((一社)日本野球機構会長 日本プロフェッショナル野球組織コミッショナー、(株)KKRジャパン KKR Global Instituteシニアフェロー、前(株)日本取引所グループ取締役兼代表執行役グループCEO)、講師の八木洋介氏(㈱people first 代表取締役、元㈱LIXILグループ 執行役副社長)、特別ゲストの白石真澄氏(関西大学 政策創造学部 教授)からご祝辞を頂戴いたしました。

はじめに一柳塾長より2月16日にご逝去された一流塾顧問の渡邊五郎先生を悼み全員で黙とうを捧げさせていただきました。

一柳塾長からは、変化の激しい時代ですが、「多長本動」で自らこれからの日本、社会を見ていって今の世の中、稼ぐ力が必要です。企業側もチャレンジして失敗もあると思う。その時はレッドカードをすぐ出さず、まずはイエローカードをだしていくような「のりしろ」を持っていくことが大切です。この一流塾の「ホンモノに触れ、ホンモノを知る」を1年、そばで学べたと思います。これからは、その強い思いと、良い人との出会い、また会いたいと他人に思ってもらえる自分磨きをしていってください。今世界ではマイクロプラスチックが問題になっていますが、皆さんにはプラスチック人間にはならないで、鉛筆人間になってほしいと思います。プラスチックは瓶(敏)でも缶(感)でもない。世の中に疎い人。鉛筆は中に芯(心)があって周りに木(気)を使っている。そんな人になっていってください。活躍を期待していますと述べられました。

福川氏からは、かつて坂本竜馬が姉に向けた言葉「日本を洗濯したく候」の話を例に令和の時代にこの日本をどう洗濯するか、日本の課題は2つあると思います。グローバル化とDX化とAT化、この2つを会社に結びつけていくことは大事なことです。経済システムが変わる中で付加価値をつけることが大切です。世界は今不安な状態になっている中で文化の融合が必要で、技術と文化を皆さんも意識して日本を洗濯していってください、とお話しされました。

そして斉藤氏からは、この塾での学びは、職場に戻られてから素晴らしい経験になると思う。私は人間の平和とは何が正しいのかと感じることがあります。民主主義が本当に正しかったのかなど、他の国は国家と民意のバランスがよくどの国も規律と社会的バランスをもっている。我々の国は違う。コロナでも関係ないという若者がいる。全体のために自分が犠牲になる民族の美学のような教育を子供にしていない。今から皆さんがなさる結果が全て皆さんのお子さんにかかってきます。そこをしっかり考えて頑張っていただきたい、と鼓舞されました。

また八木氏からは、第8回の講義でのお話の中の一つ「価値記憶」について再度触れられ、一流塾での講義を価値のある記憶としてほしい。正解がないからこそ自分らしさをホンモノにするために志が必要。自分の組織で世界を変えていこうと自分の信じることをやっていく。止まっていては未来は拓けないと力強くお話しされました。

最後に白石氏より、震災から10年ですが、震災の日に自宅から離れた場所で被災し、近くのデパートに避難した際のデパートの対応の素晴らしさをお話しされ、後にこの陣頭指揮をとられている方は女性店長でその後初の女性常務になられたと知った。災害時に感じたことは、企業としての使命感と一人一人が考える事で行動が変わってくる。平常時に機能しないものは、非常時にも機能しない。災害時に機能を発揮した多くの企業は普段から教育してやっていたからだと思う。変化の激しい時代に人材に付加価値をつけるのが人財。人財の財は何ものにも代えがたい宝という意味がある。是非一流塾での経験やネットワークを活かし社業を発展していってほしとお話しされました。

塾生達は塾長や講師の先生方からの温かいご祝辞と激励のお言葉に、真価が問われるのはこれからと気を引き締め、更なる飛躍に向けて決意を新たにしていました。

【修了証書授与】
【塾生代表 柴田氏による答辞】

講師陣のご祝辞の後、一柳塾長から塾生代表の柴田巧氏(㈱ジャパン・インフラ・ウェイマーク代表取締役社長)へ修了証書が授与されました。その後、柴田氏が答辞を読みあげ、一柳塾長はじめ講師・特別ゲストの先生方への感謝、この1年間の一流塾での様々な学びや、今後の更なる成長と未来への貢献への決意などを、想いのこもった言葉で伝えられました。

卒塾式の後には懇親会が開かれ、これまでの学びや交流の想い出、経営者としてさらに成長したいという強い意欲など、互いの想いをぶつけ合い、講師陣も一緒になって熱心に語り合う場となりました。福川氏による乾杯のご挨拶に続き皆勤賞の表彰があり、一柳塾長から世界で一つの“一柳ワイン”が皆勤賞の24名に贈呈されました。今年はすべて会場で出席された完全皆勤賞の発表もあり、一柳塾長直筆の「多長本動」の色紙が6名の方に授与されました。

【皆勤賞と完全皆勤賞の皆様】

引き続き、皆勤賞の中から第13期のOB会委員3名の選出が行われ、大石氏((株)サーバーワークス 代表取締役社長)、坂本氏((株) 美山 執行役員)、下村氏((株) ハンナ代表取締役社長)が、満場一致で選ばれました。檀上にあがった3人の委員は、卒塾後も第13期生の交流を盛り上げることを誓い合いました。

【1分間スピーチの様子】

また、一流塾士会(OB会組織)のメンバーも懇親会に参加され、塾士会会長の石井氏((株)石井鐵工所 専務取締役)から、塾士会の活動のご紹介や今後の予定、入会のご案内などを、ユーモアを交えて現役生に伝えられました。その後、ご参加のOB生のご紹介、第12期生のOB会になってからの活動報告がありました。

続いて、塾生による1分間スピーチが行われました。いずれの塾生も1年間の感想や学んだこと、今後の抱負などについてジョークを交えて語り、そのユーモアに溢れたスピーチに会場が笑いに包まれました。スピーチには、「一柳塾長の人間力に魅了され、自分もそうなりたいと思う」、「これだけの一流の講師陣とお会いできる密度の濃い塾は唯一無二だ」、「卒塾したこれからが本番であり、学びを生かしていきたい」、「この塾で得たたくさんのご縁を大切にしたい」など、いろいろな想いが披露されました

【記念写真】

【第10回事務局長コメント】
第13期の卒塾式が無事に終わりました。思えば、昨年4月、緊急事態宣言で始まり、緊急事態宣言で終わる。制約が沢山ある中で、頭も身体もフル回転で駆け抜けた気がします。
卒塾式で総代の柴田さんの答辞を聞きながら、コロナ禍でも、一流塾を盛り上げようとしてくださった、特別顧問、講師、ゲストの先生方、日々色々な方法を試すため駆け回ってくれた事務局、多くの塾士会の皆様からの励ましを思い出し、思わず涙がボロボロこぼれ落ちてしまいました。泣き虫事務局長は健在です。ご祝辞をいただいた塾長、先生方の お言葉も、本当に素晴らしいものでした。
きっと、天国の渡邊五郎先生も喜んでくれているかな、と思っています。開塾の時は様々なところから「こんな時に」という批判も耳にしました。

ただ、13期の方から「コロナが長期間継続するなかで、極端にリスクを回避する傾向が強くなっているように感じられて残念に思うことがあります。行動したが故に、細かな点で非難されて、厳しい立場に追い込まれてしまった方も、この一年で何人も目にしました。しかし、何もしなければ何も非難されませんがそれでは何も生まれません。リスクは避けるものではなく、マネージできるものだということを、一流塾の運営が証明してくれていて、誇らしく思っています。」とコメントをいただいた時、塾生も通塾を迷いながらも頑張ってこの日を迎えてくれたんだなと感じました。                                                                           

皆勤賞24人!過去最多です!みなさんこの学びと、経験を今後も是非活かしてください!卒塾おめでとうございました。

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