一流塾

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一流塾(第16期)第5回が行われました

2023.09.15 更新

第5回 2023年9月13日(水)

【一柳塾長】

 第5回の一流塾が開催されました。講師には小林弘明氏( ㈱パロマ 代表取締役会長 兼 社長、一流塾第2期生)と、大山健太郎氏(アイリスグループ会長、アイリスオーヤマ㈱ 代表取締役会長)を、懇親会の特別ゲストには室瀬和美氏(漆芸家、重要無形文化財「蒔絵」保持者(人間国宝))をお迎えしました。また懇親会には、一流塾特別顧問の福川伸次氏((一財)地球産業文化研究所 顧問、東洋大学総長)と、同じく特別顧問の斉藤惇氏(㈱KKRジャパン 会長、前(一社)日本野球機構会長日本プロフェッショナル野球組織コミッショナー、元㈱日本取引所グループ取締役兼代表執行役グループCEO)、顧問の八木洋介氏(㈱people first 代表取締役、元㈱LIXILグループ執行役副社長)、小林弘明氏も講義から引き続きご出席いただきました。

【講師 小林氏】

 第1部では、『失敗からの学び』と題して小林氏が講義を行いました。社長就任直後に起きた製品事故について、消費者による機器の誤った使用を消費者の問題とせずに会社側の問題として捉え、失敗を自社の失敗と認め徹底的に検証を行い、製品事故等の情報一元化や広く社外の意見を反映する体制の構築等、失敗を学びとして捉え、失敗をしっかり直すことでその後に成功のチャンスがうまれるとお話しされました。常に前向きにすべてをオープンにする組織、仕組みや先代からの事業継承のご苦労などもお話しいただきました。塾生からは「危機管理において情報共有を徹底されていること。マイナスな事案は、個人で抱え込んで共有できない傾向にある。早期に共有することで原因がどこにあるのか、解決策は何かを客観的に導くことができると感じた。」といった感想が寄せられました。

【講師 大山氏】

 第2部では、いかなる時代環境でも利益を出す仕組み』と題して大山氏が講義を行いました。冒頭、オイルショックの経験から「永遠に継続すること」、「倒産しない経営」を企業理念とし、マーケットインを経て、生活者目線のユーザーイン経営へ常に視点を変えて業態を転換してきた過程をご説明いただきました。そして世の中の変化をどうキャッチアップするかを考えスピード感をもって次々と新商品を世に送り出していくために、『70%稼働』ご説明いただき業種業から業態業へベンダー発想を大事にしているとお話しされました。塾生からは「サラリーマンは短期視点で物事を考えるから、変化へのスピード、大胆な発想が出来ていないというご指摘は、私自身への指摘と受け止めて、志を持って物事に取り組みたいと思います。」などの意見が上りました。

【特別ゲスト 室瀬氏】
【福川氏による乾杯】

 懇親会では、一柳塾長による開会の挨拶ならびに福川氏による乾杯の後、特別ゲストの室瀬氏から『日本文化と経済』と題して卓話を頂きました。まず、室瀬氏が作品を完成させるまでの繊細な実際の工程を動画で見せていただいた後、海外では古くは「漆」は「japan」と称され賞賛されてきたが、日本では欧化主義のあおりを受け「ラッカー」と呼ばれ、その文化的存在感が薄れてしまった事や、飯椀や茶碗を使い分ける意味は、「美味しく食事をいただくための日本の文化」と、分かり易く語られました。伝統を受け継ぐ人間国宝の室瀬氏から語られた、普段触れることが少ない漆の文化のお話に塾生はとても刺激を受けたようでした。塾生からは「漆や蒔絵といった日本文化の素晴らしさを再認識しました。日本人特有の素材に敬意を払い 自然を敬う姿勢が生んだ文化だと感じました。使い捨てではなく、一生大切に使い続ける商品ができないか、考える機会になりました。」などの声が上がりました。

 卓話の後、特別顧問の斉藤氏と同じく特別顧問の福川氏、顧問の八木氏から塾生に向けて時勢を踏まえた迫力あるお言葉を頂戴し、その後は各班に先生が分かれ塾生と懇親を行っていただきました。塾生も先生方の貴重なお話を聞こうと身を乗り出して沢山の質問をしていました。

 懇親会後、塾長を囲む放談会では、塾長と裃を脱いだ交流を行いました。

【ご登壇の先生方】

【事務局長コメント】
9月の一流塾は7月の合宿以来、二か月ぶり開催です。合宿で同期の仲もぐっと近づいたようで和気あいあいです。塾長の勢いのあるお話を聞く塾生の姿はなんだか背筋がピーンとなっているように感じがしました。今回も素晴らしい講師、ゲ スト、顧問の先生方の一流塾でしか聞くことのできないお話に塾生も感激していました。事務局は久しぶりの塾の開催に、ハラハラドキドキの連続でしたが、塾生の笑顔に癒されています。

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