一志会 2010年10月に発足した限定メンバーによる
新しい形のコミュニティ

「一志会」第95回の例会(講師:浄土真宗本願寺派西本願寺元執行長 築地本願寺元宗務長 グロービス経営大学院大学特別教授 武蔵野大学客員教授 安永 雄彦 氏)が開催されました

2026.10.22 更新

第95 回一志会例会 レポート    2026年10月21 日

【一柳代表】

 一志会は、「公の精神」のもとに積極的に社会的責任を果たそうとの想いを共有する企業経営幹部の「コミュニティー」です。10月21日(水)に、第95回例会を開催しました。

 

【講師 安永 氏】

 今回は安永雄彦一氏(西本願寺元執行長、築地本願寺元宗務長、グロービス経営大学院大学専任教授、武蔵野大学経営学部客員教授)から、「不確実な時代を生き抜く経営戦略:ビジネスマン僧侶が説く5つの条件」と題したご講話をいただきました。

 安永氏は、50歳で得度し、代表役員宗務長として取組まれた築地本願寺での経営改革について語られました。待っていれば人が来る時代が終わり、生き残りをかけて組織変革に挑むべき時との認識のもと、プロダクトアウトからマーケットイン「ひらけ!!築地本願寺」への改革を実践されました。また本願寺を「継いで変えた」組織であると説かれ、経営においても「形」を守るのではなく「志」を守る事が大事であり、そのためにはやり方は大胆に変えることが必要と話されました。またVUCA時代に生きる経営者の心の在り方と覚悟の決め方として、心豊かに生きるための5つの条件を示されるとともに、その条件を満たすためのヒントとして、「現実を明らかに観る」「良い失敗を設計する」「あと5年の問いを持つ」が示唆されました。最後に経営者に問われる三つの覚悟(手放す・決める・言い切る)を参加者に問いかけつつ、「「一日一生」と思い定めて一日を生き切ること」という言葉を贈られました。

【講義の様子】
【質疑の様子】

 続いての質疑では、「抵抗が大きい中、短期間で成果を出した改革の推進方法とは」、「自己認識や現状認識は大変難しいがその精度を上げるために必要な事は」、「異分野へ挑戦し続ける動機やモチベーションは何なのか」「利他の精神と個人的な感情の葛藤は、どの様に折り合いをつけるべきなのか」などの質問がされました。その後の各テーブルでの歓談でも、活発な意見交換が行われ、会員各位の経営者としての心の在り様への関心の高さが感じられました。

 会員の皆様から多くの感想が寄せられました。

 「思い通りにならない状況を、悲観することなくありのままに受け止めて、そこから何ができるかを自分に問うといった教えが強く心に残りました。」「自身について考える難しいテーマではありましたが、「正しい現状認識」の必要性が特に印象に残りました。」「失敗は学習という整理の仕方は、新鮮かつ今後の動きへの心が軽くなりました。」「すべてに折り合いをつけていくという心構え、3つの「覚悟」が印象深かった。」「自己主張は人間の弱点にもなる、周りの声をより聞くことの重要性を再認識した。」

【卓話 小古井氏】

 この後テーブルでの歓談タイムを経て、㈱ビューカード小古井章常勤監査役より「teppayサービス開始とSuicaの今後について」と題した会員卓話をいただきました。

 会員近況報告では、生田久貴 ミクニ代表取締役社長CEO兼COO、土本清幸 平和不動産代表執行役社長、三井紘子 レシップホールディングス専務取締役、堆誠一郎 宝印刷代表取締役会長、近藤敬 あずさ監査法人専務理事、中井正幸 中井エンジニアリング代表取締役社長、川崎浩太郎 ハウス食品代表取締役社長、重政裕二郎JFEスチール常務執行役員、早川美穂東京ガスコミュニケーションズ代表取締役社長からお話をいただきました。

【左から生田氏、土本氏、三井氏、堆氏、近藤氏】

 

【左から中井氏、川崎氏、重政氏、早川氏】

 会員近況報告後は会場の至る所で会員間歓談の輪ができ、ビジネスの話や経営課題について語り合うなど、にぎやかに談笑が続きました。  

 あと1回で終わる事を惜しむ声とともに、最終回まで参加出来た事に感謝する声が各所から聞かれつつ、次回最終回での再会を約して、閉会となりました。

【懇親の様子】

*安永氏経歴・著書

1954年生まれ。開成高校、慶應義塾大学経済学部卒業、ケンブリッジ大学大学院博士研究課程修了(経営学専攻)。法名は釋雄玄(しゃくゆうげん)。

三和銀行(現三菱UFJ銀行)、米系大手人材コンサルティング会社ラッセル・レイノルズ社、経営管理人材の人材リサーチコンサルティング会社島本パートナーズ社長、会長を経て、2015年より浄土真宗本願寺派築地本願寺代表役員宗務長に。僧侶組織のトップとして法務に従事するとともに、寺院の運営管理や首都圏での個人を対象にした新しいかたちの伝道活動に従事し伝統寺院の改革を主導。2022年から2024年まで京都の浄土真宗本願寺派本山である西本願寺代表役員執行長を務める。

•      『日本型プロフェッショナルの条件』(ダイヤモンド社)

•      『築地本願寺の経営学』(東洋経済新報社)

•      『何度でもリセット』(ディスカヴァー)

•      『超訳 歎異抄』(ディスカヴァー)

•      『定年で終わる人、終わらない人:豊かに生きるための5つの智慧』講談社現代新書

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