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2020年5月30日 当社CEO一柳が塾頭を務める「とやま起業未来塾」の開講式が行われました。

2020.06.10 更新

「とやま起業未来塾」は、起業家や新分野進を目指す企業経営者を支援するため、富山県によって2005年に設立され、今年度で16期目を迎えます。一柳は、霞ヶ関時代の友人である富山県石井隆一知事からの強い要請を受け、設立当初から塾頭を務めており、その企業家育成の功績が認められ、2017年には「とやま活性化大使」の委嘱を受けました。

 昨年度の15期までで、当塾の修了生は347名(旧「地域づくりコース」を除く)に達しており、それぞれが新たなビジネスの創造・発展にチャレンジしています。塾生と講師、応援団との繋がり、さらには塾生間の交流を深められるように運営がなされており、修了後にもさまざまな支援が受けられるのがこの塾の特長といえます。

安倍内閣の成長戦略の1つとして、国内の開業率(現5%)を欧米並みの10%台にまで高めることが掲げられていますが、この塾では、塾生へのこうした手厚い支援体制により、政府の目標値を遥かに上回る約70%超の開業率を実現しており、近年では《富山方式》として国内の多くの自治体から注目されています。

今年の開講式はコロナ禍での開催となったため会場出席者を限定して開催されました。名誉会長の石井隆一知事や当期より塾長に就任した水口勝史氏(立山科学工業㈱代表取締役社長)ら県内在住の主要関係者らが出席する中、塾頭である一柳は初のオンラインでの出席となり、スクリーン越しに21名の16期塾生に対して激励を行いました。

冒頭、一柳はAI、IoT、ロボット、あるいはデジタルトランスフォーメーションというようなIT、デジタル分野の技術発展で社会が変わりつつある中で、コロナにより非接触の仕組みが拍車をかけたすごいスピードでこの世の中を変えつつある、よって先が見えない状況であるが、逆に先が見えないからこそ何でも自由にトライできるチャンスである、と説き、このようなパラダイムが大きく変わるときには過去の延長線上には答えはない、答えは自らの頭で作り出すものである、と説明されました。

次に政府のコロナ対応の遅さの原因を例に、会社経営においてもリーダーが現場を知ることが大事であり、それを踏まえ横串しを通して全体最適の判断を行うことが経営の基礎であるが日本ではまだまだ不足している、皆さんはこれから果てしなき航海で自分の事業をやっていくのであるのだから、ぜひ自分なりの仮説を立て、水口塾長や講師の胸を借りて大いに議論してほしいと述べました。

そして自分の人生、何のために生きているのかを考え、鶏小屋にいて卵を産む人生ではなく、地鶏のように野に放たれて逞しく生きていってほしい、と塾生を激励されました。最後には夢を持つことの大切さについて説くとともに、吉田松陰の言葉を引用して「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なし者に実行なし、実行なき者に成功なし、故に夢なき者に成功なし」との言葉を贈り、夢を持って大いに頑張ってほしい、答えを出すのは自分です、と塾頭挨拶を締めくくりました。

本年度はコロナの関係により開講式後の交流会は中止となりましたが、終了後には一柳と石井知事がオンラインでの会話を楽しむなど、コロナ禍特有の場面が見られました。

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