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2020年9月26日 当社CEO一柳が塾頭を務める「とやま起業未来塾」で中間発表会・塾頭講話が行われました。

2020.10.02 更新

 当社CEO一柳が創設以来16年間塾頭を務めている『とやま起業未来塾』にて、16期生のビジネス・プランの中間発表会が開催され、これに続き一柳が「元気と知恵の経営」と題した塾頭講話を行いました。また、例年行われている交流会がコロナ禍で開催できない代わりに一柳とOB生を含めた塾生との「意見交換会」が開催され、交流の機会をもちました。

中間発表会の様子

 中間発表会では、予め選定された16期の現役生8名が、入塾してから講師陣の教えを受けながら練り上げてきた経営戦略、事業計画、資金計画、マーケティングなどのビジネス・プランを発表しました。 塾生の発表に対して、塾の役職者などから、経営者としての視点からのアドバイスが行われ、11月の修了式までに各々のビジネス・プランを磨き上げる良い機会となりました。発表会の最後には、一柳が総評を述べました。

 まず一柳は、16年間プレゼンを見てきているが全員上手くなった、非常にビジネスにかける意欲を感じた、と総括しました。ただし、プレゼンにはまず、3つの視点、高い志、長期的展望、そしてそれらに共感する仲間をどう増やしていくかを入れることが重要であると述べました。そのほか、聞いた人が一緒に仕事をしたい・お金を出したい・失敗させたくない、と思わせること、そして顧客目線、お客様の立場からみた視点が入っていることが非常に重要である、と語られました。また、今は将来が分からない時代であるため、仮説を持ち、その仮説に基づいた目標に向かって「Just Do It!(やってみよう!)」の精神が大事であると述べ、刻々と状況が変わる中ではとにかく走りながら決断し実行し、失敗したら、そこから学びを得て、またやってみる、その際『とやま起業未来塾』の立派な先生方・卒塾生の胸を借りて頑張れば自ずと道は開ける、と塾生を鼓舞されました。  

 総評の最後には、富山では空き家問題、少子化問題など大きな課題があるが、答えのない時代において、我々はお手伝いするが、答えを作る・現場で作り上げるのは皆様である、是非頑張ってほしい、と塾生を激励されました

塾頭講話の様子

 塾頭講話では、まず冒頭、コロナ禍で先進国であると思っていた日本が、PCR検査数、10万円給付やオンライン教育・診療の実態など、日本の弱点が露呈した、と述べました。ある意味コロナのおかげで新たな気付きを得られ、今後の時代はデジタル、分散化、非接触などがキーワードとなり個人・社会も変化していくが、デジタルやAIでは対応できない知恵・知性などの感性の世界は人間こそが頑張らなければならないことであり、ある意味チャンスでもある、と説かれました。

 次に一柳が官僚を辞めて天下りせずにベンチャー企業を立ち上げた時の苦労したエピソードや、事業を軌道に乗せたエピソードなどに触れながら、ベンチャーを持続的な会社とするには夢を持つこと、三方良し(売り手良し、買い手良し、世間良し)の理念をもつことが大切である、と話されました。また、きれいな花を咲かせるためには良い土を作ることが必要であることを例えに、目に見えないもの、すなわち社長の能力やブランド、信頼関係などが会社を支えており、加えて良い人と仲間になることが会社にとって必ず将来重要な財産となる、とお話しされました。

 そして、大企業などと比べたベンチャーの長所について述べ、先行き不透明な今のような時代ではまさにベンチャーにとって非常にチャンスの時代である、その長所を活かして是非やってみて欲しい、と語られました。また、その際、物事・事象を「多長本動」、すなわち多面的、長期的、本質的、動態的な視点からみる必要がある、と具体例を交えながら解説いたしました。

 加えて、沈みゆく日本経済下では強みを活かして知恵の付加価値を高めること、伸びていく市場・地域とのつながりを取り込む企業が稼ぐことになる、と 実際の事例を挙げながら解説し、具体的に何をすべきかについてはハイブリッド、すなわち異質なものとの協業・連携を重ねていく、そうすればきっと新しいイノベーションが生まれる、自ずと多面的なものの見方ができるようになる、と語られました。また、アイリスオーヤマの例を挙げ、お客様目線を忘れないこと、利用者の立場に立って考えることの重要性を説明されました。

 更に経験談などを交えながら、経営者に必要なものとして、夢や高い志、知恵と頑張り、人を惹きつける高い人間力を挙げ、最後に一柳の通産大臣秘書時代の田中角榮元総理の「人間力」にまつわるエピソードなどを披露し、塾頭講話を締めくくりました。塾生達は、一柳のユーモアを交えた分かりやすい話に引き込まれ、「迫力ある講話であっという間の時間だった」「コロナで大変だがチャンスと捉え、頑張ってみたい」といった声が上がりました。

続いて行われた意見交換会では、軽食を取りながらゆったりとした雰囲気で、現役生や修了生からの質問に一柳が答える形で進行しました。「健康づくりとしてどのようなことをしておられますか?」「起業する際に家族をどう説得されたのですか?」など一柳のプライベートに関する質問や、「富山の県民性をどう見ていますか?」「ご自身の経験から起業の醍醐味とは?」など様々な質問がなされましたが、一柳は一つ一つ歯切れよく丁寧に回答し、塾生との交流が図られました。

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