株式会社 一柳アソシエイツ

一柳良雄の志         
「情」と「理」の間で

心優しく暖かい、思いやりのある、情に厚いイイ人、そんな人になりたいと努力している。と同時に合理性を備えた知性のある人間にもなりたいと思う。
情と理が同時並行的に成り立てば問題は少ないのだが、対立してくると困ったことになる。
情と理が個人の世界で対立した場合、個人の価値判断で結論を出せば良いが、これが国の政策となるとそうはいかない。
国の命題は、多くの場合、情と理との絡み合いの中で存立している。例えば原発や米軍基地、汚染物処理地等、これらの問題を情だけで天秤に乗せたら、怖い、危ない、汚いとなり、答えはNoしかなくなる。
しかし、理性的、合理的な視点から見たとき、直ちにNoとはならない。というか、直ちにNoとしてはならない。事は国の命題であり、目指すべきは部分最適ではなく、全体最適なのだから。
矛盾する多くの要素を包含した現実の世界では、「短期と長期」「個と全体」「静態的と動態的」で判断が異なってくる。
リスクがあるからNo、全てを受け付けないという考えは建設的ではない。大事なのは、リスクの存在を前提に、そのリスクをいかに管理し、ミニマイズするかということだ。
そこは、情緒的発想より、理性的アプローチが必要とされる。
情に訴えるだけのやり方ではなく、問題の本質を客観的に提示し、その解決策を理性的に検討することが大事である。
この書き方では、個人の問題なら情と理の間で上手に解決できるかの様に聞こえるかもしれません。国家の命題ほどではないですが個人の問題であっても、情と理の間に立たされると、それなりに苦悩しなくてはならないのが正に現実なのではないでしょうか。

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